令和4年度 北海道 午前 問26
主な医薬品とその作用
ジプロフィリンに関する問題
乗物酔い防止薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ジプロフィリンは、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
b プロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。
d 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素が配合されている場合がある。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 正 正
- 2正 正 誤 正
- 3誤 正 誤 誤
- 4誤 正 正 誤
- 5誤 誤 誤 正
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✓ これが正解3誤 正 誤 誤
解説
bだけが正しい。プロメタジンを含む成分は15歳未満で使用を避ける
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の配合成分(手引き第3章)の知識で判断します。
aは誤りです。排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人で症状を悪化させるおそれがあるのは、抗めまい成分のジフェニドール塩酸塩や抗コリン成分などの注意点です。ジプロフィリンはキサンチン系と呼ばれる成分で、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる目的で配合されます。bは正しい記述です。プロメタジンを含む成分は、外国で乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要があります。cは誤りです。スコポラミン臭化水素酸塩水和物は肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短いとされます。dは誤りです。めまいを軽減させる目的で脳に軽い興奮を起こさせるのはカフェインやジプロフィリンなどのキサンチン系成分で、アリルイソプロピルアセチル尿素は不安や緊張などの心理的な影響を和らげる目的の鎮静成分です。
したがって、a誤・b正・c誤・d誤の組み合わせが正解です。ジプロフィリンは興奮側、アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静側、と作用の向きを分けて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 誤 正 正:aを正としていますが、その注意(排尿困難・緑内障の悪化)はジフェニドール塩酸塩や抗コリン成分に向けたもので、キサンチン系のジプロフィリンに当てはめた記述は誤りです。bを誤としていますが、海外で乳児の命に関わる呼吸抑制の報告があることから、プロメタジンを含む成分は15歳未満の子どもには使わないので、正しい記述です。c・dの判定も食い違っています。
- 2正 正 誤 正:aを正としていますが、その注意(排尿困難・緑内障の悪化)はジフェニドール塩酸塩や抗コリン成分に向けたもので、キサンチン系のジプロフィリンに当てはめた記述は誤りです。dを正としていますが、アリルイソプロピルアセチル尿素は気持ちを落ち着かせる側の成分で、めまい対策に脳を軽く興奮させる役目はジプロフィリンなので誤りです。
- 4誤 正 正 誤:cを正としていますが、スコポラミンは肝臓ですばやく代謝されるため作用は長続きせず、持続時間が長いとする記述は誤りです。
- 5誤 誤 誤 正:bを誤としていますが、海外で乳児の命に関わる呼吸抑制の報告があることから、プロメタジンを含む成分は15歳未満の子どもには使わないので、正しい記述です。dを正としていますが、アリルイソプロピルアセチル尿素は気持ちを落ち着かせる側の成分で、めまい対策に脳を軽く興奮させる役目はジプロフィリンなので誤りです。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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