令和7年度 北海道 午前 問23
主な医薬品とその作用
アセトアミノフェンに関する問題
以下の化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。
解熱に関しては、中枢神経系における( )の産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。体の各部(末梢)での痛みや炎症反応に対しては、局所の( )産生を抑制する作用により、それらを鎮める効果を発揮する(アセトアミノフェンの場合を除く)。
- 1プロスタグランジン
- 2チアミン
- 3リボフラビン
- 4メラニン
- 5システイン
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✓ これが正解1プロスタグランジン
解説
空欄はプロスタグランジン。産生を抑えて解熱と鎮痛・抗炎症を示す
手引き第3章の解熱鎮痛薬の項で、化学的に合成された解熱鎮痛成分がどのように働くかを問う穴埋めです。空欄にはすべて同じ語が入ります。
空欄に入るのはプロスタグランジンです。プロスタグランジンは、体内で病気や外傷があるときに産生されるホルモンに似た物質で、痛みのシグナルを増幅したり、炎症を起こしたり、脳の下部にある体温を調節する部位に働いて体温を通常よりも高く維持するよう調節したりします。化学的に合成された解熱鎮痛成分は、中枢神経系でのプロスタグランジンの産生を抑えることで解熱に働き、末梢では局所のプロスタグランジンの産生を抑えることで痛みや炎症を鎮めます。設問の文にあるとおり、アセトアミノフェンは末梢での作用が期待できない点が例外です。
ほかの語は、いずれも痛みや発熱を起こす物質ではありません。チアミンはビタミンB1、リボフラビンはビタミンB2として知られる成分で、メラニンは皮膚の色素、システインはアミノ酸の一種です。
したがって、プロスタグランジンが正解です。解熱鎮痛成分の働きは、プロスタグランジンを減らすことで熱と痛みと炎症をまとめて抑える、と一つの軸で覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2チアミン:チアミンはビタミンB1として知られる成分で、炭水化物からのエネルギー産生に関わる栄養素です。痛みや発熱を起こす物質ではないので、産生を抑える対象として空欄には入りません。
- 3リボフラビン:リボフラビンはビタミンB2として知られる成分で、服用すると尿が黄色くなることがあります。発熱や炎症のもとになる物質ではなく、解熱鎮痛成分が産生を抑える対象ではありません。
- 4メラニン:メラニンは皮膚などに存在する黒い色素で、しみやそばかすの話題で出てくる物質です。体温の調節や痛みの増幅には関わらないので、空欄には入りません。
- 5システイン:システインは髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、しみ対策の成分として用いられるものです。解熱や鎮痛の仕組みとは関係がなく、空欄には入りません。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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