令和4年度 北海道 午後 問1
人体の働きと医薬品
消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1膵臓は胃の後下部に位置し、弱酸性の膵液や血糖値を調節するホルモンを分泌する。
- 2口腔内は唾液により、pHがほぼ中性に保たれることで、酸による歯の齲蝕を防いでいる。
- 3食道から送られてきた内容物は、胃から小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留しており、その滞留時間は炭水化物主体の食品のほうが脂質分の多い食品より長い。
- 4胃腺から分泌される胃酸には、胃内を強酸性に保つ役目やトリプシノーゲンをトリプシンにする作用がある。
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✓ これが正解2口腔内は唾液により、pHがほぼ中性に保たれることで、酸による歯の齲蝕を防いでいる。
解説
唾液で口腔内がほぼ中性に保たれ、齲蝕を防ぐという記述が正しい
消化器系の各器官の働きは、手引き第2章の人体の構造と働きで判断します。ポイントは、膵液の性質、胃の滞留時間、胃酸の役目を正確に覚えているかどうかです。
唾液には、口腔内のpHをほぼ中性に保ち、酸による歯の齲蝕(むし歯)を防ぐ働きがあります。この記述は手引きの内容どおりで正しい記述です。
一方、膵臓は胃の後下部にあるという位置は合っていますが、膵液は弱酸性ではなく弱アルカリ性で、胃で酸性になった内容物を中和します。胃内の滞留時間は、炭水化物主体の食品では比較的短く、脂質分の多い食品では比較的長くなるので、長短が逆です。胃酸は胃内を強酸性に保って内容物の腐敗や発酵を防ぎ、ペプシノーゲンをペプシンにする働きをもちます。トリプシノーゲンをトリプシンにするのは十二指腸で分泌される腸液の働きです。
胃はペプシン、十二指腸から先はトリプシンと、酵素の名前と働く場所を組にして覚えると取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1膵臓は胃の後下部に位置し、弱酸性の膵液や…:膵臓の位置は胃の後下部で合っていますが、膵液は弱アルカリ性です。胃から来た酸性の内容物を中和する役目があるため、弱酸性という部分が誤りです。
- 3食道から送られてきた内容物は、胃から小腸…:脂質分の多い食品は胃に長くとどまり、炭水化物主体の食品は比較的早く小腸へ送られます。記述は滞留時間の長短を逆に述べているので誤りです。
- 4胃腺から分泌される胃酸には、胃内を強酸性…:胃酸が活性化するのはペプシノーゲンで、ペプシンになります。トリプシノーゲンがトリプシンになるのは十二指腸の腸液の働きによるので、この記述は誤りです。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問1(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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