令和6年度 北海道 午後 問3
人体の働きと医薬品
胃酸に関する問題
消化器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 唾液は、酸による歯の齲蝕を防いでいる。
b 胃腺から分泌される胃酸には、トリプシノーゲンをタンパク質消化酵素にする作用がある。
c 膵液は、弱アルカリ性であり、胃で酸性となった内容物を中和している。
d 胆汁に含まれている胆汁酸塩は、腸内に放出されると大部分は大腸で再吸収され肝臓に戻される。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 誤 正
- 2正 誤 正 誤
- 3誤 誤 正 正
- 4誤 正 正 誤
- 5誤 正 誤 正
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✓ これが正解2正 誤 正 誤
解説
a・cが正しく、bは胃酸の働き、dは再吸収の場所が誤り。
消化器系の各分泌液の働き(手引き第2章 消化器系)で判断します。
aは正しい記述です。唾液によって口腔内は pH がほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕(むし歯)が防がれています。唾液は殺菌・抗菌物質も含み、口腔粘膜の保護・洗浄にも役立ちます。bは誤りです。胃酸が働きかけるのはペプシノーゲンで、これをタンパク質消化酵素のペプシンに変えます。トリプシノーゲンは膵液に含まれる前駆体で、小腸でトリプシンになります。cは正しい記述で、膵液は弱アルカリ性であり、胃で酸性になった内容物を中和します。dは誤りです。胆汁酸塩は脂質の消化を助けたあと、大部分が小腸で再吸収されて肝臓に戻ります(腸肝循環)。大腸ではありません。
よって、a正・b誤・c正・d誤とする組み合わせが正解です。覚え方として、胃酸はペプシノーゲンを、小腸ではトリプシノーゲンがトリプシンに、という対応と、胆汁酸塩の再吸収は小腸、という2点を押さえておくと判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 誤 正:bを正、cを誤、dを正としていますが、胃酸が活性化するのはペプシノーゲンでbは誤り、膵液は弱アルカリ性でcは正しく、胆汁酸塩の再吸収は小腸なのでdは誤りです。
- 3誤 誤 正 正:aを誤、dを正としている点が違います。唾液は口の中を中性に近く保って齲蝕を防ぐのでaは正しく、胆汁酸塩は小腸で再吸収されるのでdは誤りです。
- 4誤 正 正 誤:aを誤、bを正としている点が違います。唾液による齲蝕予防のaは正しい記述で、胃酸が変えるのはペプシノーゲンであってトリプシノーゲンではないのでbは誤りです。
- 5誤 正 誤 正:a・b・c・dの判定がすべて反対です。唾液と膵液の記述は正しく、胃酸がトリプシノーゲンを活性化するとするbと、胆汁酸塩が大腸で再吸収されるとするdが誤りです。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問3(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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