令和6年度 北海道 午後 問2
人体の働きと医薬品
消化酵素に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1マルターゼは、胃で半消化されたタンパク質をさらに細かく消化する。
- 2ペプシンは、タンパク質を消化する酵素である。
- 3唾液アミラーゼは、タンパク質をアミノ酸まで分解する。
- 4トリプシンは、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する。
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✓ これが正解2ペプシンは、タンパク質を消化する酵素である。
解説
ペプシンはタンパク質を消化する酵素で、この記述だけが正しい。
消化酵素ごとに、どこで働き、何を何に分解するか(手引き第2章 消化器系)で判断します。
ペプシンは、胃酸の働きでペプシノーゲンから変わってできるタンパク質消化酵素で、タンパク質をペプトンと呼ばれる半消化の状態にします。記述はこのとおりなので正しいものです。
ほかの記述は、酵素と働きの組み合わせが入れ替わっています。胃で半消化されたタンパク質をさらに細かく消化するのは膵液に含まれるトリプシンの働きで、マルターゼは小腸で麦芽糖をブドウ糖に分解する酵素です。デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解するのは唾液アミラーゼ(プチアリン)や膵液アミラーゼで、トリプシンの働きではありません。また唾液アミラーゼにはタンパク質を分解する働きはありません。
見分け方として、アミラーゼとマルターゼは糖質、ペプシンとトリプシンはタンパク質、と酵素名を栄養素ごとに分けておくと、働きの入れ替えに気づきやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1マルターゼは、胃で半消化されたタンパク質をさらに細かく消化する。:マルターゼは麦芽糖(マルトース)をブドウ糖に変える糖質の消化酵素です。半消化のタンパク質を細かくする役目はトリプシンのものなので、誤りです。
- 3唾液アミラーゼは、タンパク質をアミノ酸まで分解する。:唾液アミラーゼが分解するのはデンプンで、デキストリンや麦芽糖にまで分解します。タンパク質をアミノ酸まで分解する働きはないため誤りです。
- 4トリプシンは、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する。:デキストリンや麦芽糖ができるのはデンプンが分解された結果で、それを担うのはアミラーゼです。トリプシンはタンパク質に作用する酵素なので、名前と働きが食い違っています。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問2(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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