令和7年度 北海道 午前 問39
主な医薬品とその作用
鉄製剤に関する問題
貧血、鉄製剤及びその副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 鉄製剤は、ビタミン欠乏性貧血に対して鉄分を補充することにより、造血機能の回復を図る医薬品である。
b 複数の鉄製剤を併用すると、鉄分の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘の副作用が起こりやすくなる。
c 鉄分の摂取不足が生じると、初期に貯蔵鉄や血清鉄が減少するため、ただちに貧血の症状が現れる。
d 鉄製剤の消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、c)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
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✓ これが正解4(b、d)
解説
b・dが正。鉄製剤は鉄欠乏性貧血用、初期はすぐ症状が出ない
手引き第3章の貧血用薬(鉄製剤)の項で、貧血の起こり方と鉄製剤の使い方を問う問題です。
aは誤りです。鉄製剤は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充することにより、造血機能の回復を図る医薬品です。ビタミン欠乏性貧血に用いるものではありません。bは正しく、複数の貧血用薬と併用すると、鉄分の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘等の副作用が起こりやすくなります。cは誤りで、鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄(肝臓などに蓄えられている鉄)や血清鉄が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れません。持続的に鉄が欠乏すると、ヘモグロビンが減少して貧血症状が現れます。dは正しく、鉄製剤を服用すると胃腸障害を起こしやすく、食後に服用することが望ましいとされています。
したがって、bとdを選ぶ組み合わせが正解です。鉄の不足は、貯蔵鉄が先に減ってから時間をおいて貧血になる、という順序で覚えると、cのような記述に気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):bは正しいものの、aを選んでいる点が合いません。鉄製剤が対象とするのは鉄の不足による鉄欠乏性貧血で、ビタミンの不足による貧血を治すものではありません。
- 2(a、c):aもcも誤りの組み合わせです。鉄製剤の対象は鉄欠乏性貧血であり、鉄の不足が始まっても最初は蓄えの鉄が減るだけで、すぐに貧血の症状が出るわけではありません。
- 3(b、c):bは正しいものの、cを選んでいる点が合いません。鉄が足りなくなっても、はじめは蓄えの鉄が減るだけでヘモグロビンの量は変わらず、ただちに貧血の症状が現れるわけではありません。
- 5(c、d):dは正しいものの、cを選んでいる点が合いません。鉄が不足しても初期には貯蔵鉄や血清鉄が減るだけで、貧血の症状は鉄の不足が続いたあとに現れます。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問39(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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