令和6年度 北海道 午前 問39
主な医薬品とその作用
鉄製剤に関する問題
次の1~5で示される成分のうち、鉄製剤の服用前後30分に摂取すると鉄の吸収が悪くなることがあるため、服用前後に摂取を控えるべきとされているものはどれか。
- 1β-カロテン
- 2タンニン酸
- 3リノール酸
- 4葉酸
- 5アスコルビン酸
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✓ これが正解2タンニン酸
解説
鉄製剤の服用前後に摂取を控えるべきとされるのはタンニン酸。
手引きの第3章、貧血用薬(鉄製剤)の相互作用の知識で判断します。鉄製剤は、一緒に摂る飲食物によって鉄の吸収が悪くなることがあり、その代表がタンニン酸です。
正解はタンニン酸です。鉄製剤を服用する前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と鉄が反応して吸収されにくい形になり、鉄の吸収が悪くなることがあります。そのため、服用前後はそれらの摂取を控えることとされています。お茶やコーヒーの渋みのもとがタンニン酸だと思い浮かべると、身近な飲み物と結びつけて覚えられます。
ほかの4つは、鉄の吸収を悪くするものとしては挙げられていない成分です。中でもビタミンCは、逆に鉄の吸収を助ける目的で貧血用薬に配合されることがあります。服用前後に避けるべき飲食物の問では、お茶やコーヒーなど渋みのある飲み物を思い浮かべ、妨げるのはタンニン酸、助けるのはビタミンC、と対で覚えておくと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1β-カロテン:β-カロテンは体内でビタミンAに変わる成分で、鉄と反応してその吸収を妨げるものとはされていません。服用の前後に控える飲食物としては挙げられていない成分です。
- 3リノール酸:リノール酸は脂肪酸の一種で、高コレステロール改善薬などに関わる成分です。鉄製剤の服用前後に摂ると鉄の吸収を悪くする成分としては挙げられていません。
- 4葉酸:葉酸は赤血球が作られる過程に関わるビタミンで、貧血用薬に配合されることもあります。鉄の吸収を悪くするために服用前後に控える成分ではありません。
- 5アスコルビン酸:アスコルビン酸はビタミンCで、むしろ消化管の中で鉄が吸収されやすい状態に保つために貧血用薬へ配合される成分です。吸収を悪くするものとは逆の働きです。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問39(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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