令和7年度 北海道 午後 問10
人体の働きと医薬品
受容体に関する問題
医薬品の体内での働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体などのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
b 医薬品の血中濃度は、ある時点でピークに達し、その後は代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため、低下していく。
c 生体の反応として薬効が現れるのは、医薬品の血中濃度が最高血中濃度に達したときである。
d 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、副作用や毒性も現れにくくなる。
- 1(a、b)
- 2(a、d)
- 3(b、c)
- 4(c、d)
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✓ これが正解1(a、b)
解説
受容体などとの結合(a)と血中濃度の推移(b)が正です。
医薬品が体内でどのように働くかは、手引きの第2章(薬が働く仕組み)で扱われます。血中濃度と薬効・副作用の関係を押さえて判断します。
aは正しく、有効成分は多くの場合、標的となる細胞にある受容体・酵素・トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現します。bも正しく、血中濃度は吸収・分布が進む間は上がり、ある時点で最高血中濃度に達したあとは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため低下していきます。cは誤りです。薬効が現れるのは、血中濃度がある最小の濃度(閾値、最小有効濃度)を超えたときで、最高血中濃度に達したときに限られるのではありません。dも誤りで、一度に大量に摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上ではより強い薬効は得られなくなり、逆に有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなります。
したがって、aとbを選ぶ組み合わせが正解です。効き始めは閾値を超えたとき、濃くしすぎると効果は頭打ちで害だけが増える、と覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2(a、d):a は正しいものの、d は誤りです。血中濃度を高くしすぎると、薬効は強まらない一方で、副作用や毒性はむしろ現れやすくなります。
- 3(b、c):濃度の上がり下がりを述べた b は合っていますが、c が違います。効き目は濃度の山の頂上ではなく、効き始めの境目となる濃度を超えた段階で出てきます。
- 4(c、d):c・d はどちらも誤りです。薬効は閾値を超えたときに現れ、また大量に摂取して濃度を上げると副作用や毒性は現れやすくなります。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問10(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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