令和8年度 北海道 午後 問11
人体の働きと医薬品
受容体に関する問題
医薬品の体内での働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体等のタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
b 生体の反応として薬効が現れるのは、医薬品の血中濃度が最高血中濃度に達したときである。
c 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、副作用や毒性は現れにくくなる。
d 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。
- 1(a、b)
- 2(a、d)
- 3(b、c)
- 4(c、d)
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✓ これが正解2(a、d)
解説
aとdが正しい。薬効は最小有効濃度を超えると現れる
手引き第2章の薬が働く仕組みのうち、体内での働きと血中濃度の関係の範囲で判断します。
aは正しい記述です。有効成分の多くは、標的となる細胞の受容体・酵素・トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現します。bは誤りです。薬効が現れるのは、血中濃度がある最小の濃度(最小有効濃度、閾値)を超えたときです。最高血中濃度に達するまで効かないわけではありません。cも誤りです。一度に大量に摂って血中濃度を上げても、ある濃度以上ではより強い薬効は得られなくなりますが、副作用や毒性は逆に現れやすくなります。dは正しく、効果を発揮するには、作用の対象となる器官や組織の細胞外液中・細胞内液中に、有効成分が一定以上の濃度で分布する必要があります。
したがって、aとdを選ぶ組み合わせが正解です。効き始めは最小有効濃度、量を増やしても効き目は頭打ちで副作用だけが増える、と覚えておくと、用量を守る理由も説明できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):aとbを選ぶ組み合わせですが、bが合いません。効き始めるのは最小有効濃度を超えた時点なので、最高血中濃度とするのは誤りです。選ぶべきdが入っていない点も違います。
- 3(b、c):bとcを選ぶ組み合わせですが、bとcが合いません。効き始めるのは最小有効濃度を超えた時点なので、最高血中濃度とするのは誤りです。高濃度では効き目は頭打ちになる一方、副作用や毒性は出やすくなるので誤りです。選ぶべきaとdが入っていない点も違います。
- 4(c、d):cとdを選ぶ組み合わせですが、cが合いません。高濃度では効き目は頭打ちになる一方、副作用や毒性は出やすくなるので誤りです。選ぶべきaが入っていない点も違います。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問11(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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