令和6年度 北海道 午後 問13
人体の働きと医薬品
最高血中濃度に関する問題
薬の体内での働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 薬の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることなく薬効や副作用を現す。
b 医薬品の血中濃度は、ある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため、低下していく。
c 生体の反応として薬効が現れるのは、医薬品の血中濃度が最高血中濃度に達したときである。
d 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなる。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
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✓ これが正解3(b、d)
解説
bとdが正しく、aは機能を変化させる点、cは閾値の点で誤り。
薬が働く仕組みと血中濃度の関係(手引き第2章 薬が働く仕組み)で判断します。
aは誤りです。有効成分は、多くの場合、標的となる細胞の受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現します。機能を変化させることなく、という部分が逆です。bは正しい記述で、医薬品の血中濃度はある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため低下していきます。cは誤りです。薬効が現れるのは、血中濃度がある最小の濃度(最小有効濃度、閾値)を超えたときで、最高血中濃度に達したときに初めて現れるわけではありません。dは正しく、一度に大量に摂って血中濃度を上げても、ある濃度以上ではより強い薬効は得られず、有害な作用(副作用や毒性)が現れやすくなります。
正しいのはbとdなので、その組み合わせが正解です。見分け方として、血中濃度には効き始める下の線(閾値)と、それを超えると害が強まる上の範囲がある、という図を思い浮かべると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):aを選んでいる点が違います。有効成分は受容体や酵素などに結合してその機能を変えることで作用するので、機能を変化させないとするaは誤りです。
- 2(a、c):aもcも誤りです。薬効は標的タンパク質の機能を変えることで現れ、また最高血中濃度ではなく最小有効濃度を超えた時点から現れます。
- 4(c、d):cを選んでいる点が違います。生体の反応として薬効が現れるのは、血中濃度が閾値(最小有効濃度)を超えたときで、ピークに達したときではありません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問13(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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