平成21年度 秋期 午前 問60
システム監査
営業債権管理業務に関する内部統制
営業債権管理業務に関する内部統制のうち,適切なものはどれか。
- ア売掛金回収条件の設定は,営業部門ではなく,審査部門が行っている。
- イ売掛金の消込み入力と承認処理は,販売を担当した営業部門が行っている。
- ウ顧客ごとの与信限度の決定は,審査部門ではなく,営業部門の責任者が行っている。
- エ値引き・割戻し処理は,取引先の実態を熟知している営業部門の担当者が行っている。
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✓ これが正解ア売掛金回収条件の設定は,営業部門ではなく,審査部門が行っている。
解説
売る側と、審査する側を、同じ人が兼ねない仕分けです。
内部統制を効かせる考え方の柱の一つは、取引の一連の流れを、複数の部門や役割に分けて回す、という仕分けにあります。売る側が、売り相手を選び、値段を決め、回収の条件まで自分で握ってしまうと、無理な条件で取り、あとで焦げ付く、という筋を止められません。だから、回収の条件や、相手ごとの限度、値引きや割戻しの判断、そして入金の消込みと承認、といった要は、売る側の外の部門や別の担当に置き、事後の点検も違う手で担わせます。設問はこの仕分けが、四つの記述のうちどれで守られているか、を問うています。四つの記述を、売る側と、審査や承認の側が分かれているか、同じ側に集まっているか、で並べて選び取ります。要点は、権限の集中を避け、別の側で判断や点検を担わせる、という仕分けの成立に、記述が沿っているかにあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ売掛金の消込み入力と承認処理は,販売を担…:入金の消込みと承認の処理を、販売を担当した営業の側が担うと述べています。売る側が、事後の入金の点検と承認まで一人で握る形で、権限を分けて回す考えから外れます。
- ウ顧客ごとの与信限度の決定は,審査部門では…:相手ごとの与信の限度を、営業の側の責任者が決めると述べています。売る意欲を持つ側が、取ってよい限度まで自分で決める形で、審査の側が別に担う仕分けとは反対の置き方です。
- エ値引き・割戻し処理は,取引先の実態を熟知…:値引きや割戻しの判断を、営業の担当者が行う、と述べています。売る側が、割引の余地まで自分の判断で決められる形で、判断の集中を防ぐ仕分けから外れます。
この問題の用語
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前 問60:ITへの対応に関する問題(内部統制)
- 令和5年度 春期 午前 問60:内部統制に関する問題(内部統制)
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- 平成27年度 秋期 午前 問60:営業債権管理業務に関する内部統制(内部統制)
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