平成22年度 春期 午前 問64
システム戦略
情報戦略の投資対効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。
- アEVA
- イIRR
- ウNPV
- エROI
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✓ これが正解エROI
解説
利益額を投資額で割る指標がROIです。
設問は、分子と分母を名指しして割り算の形を指定しています。したがって探すのは、二つの金額を割って比率として返す指標です。ROI は投資に対する見返りを表し、利益額を投資額で割って百分率にします。名前の並びがそのまま計算の形になっているので、語を開けば式が思い出せます。百分率が百なら、投じた額と同じだけの利益が得られたという読み方になります。長所は誰にでも分かりやすいことです。短所は時間の長さを見ないことで、一年で得た二割と十年かけた二割が同じ数字に見えてしまいます。そのため、時間の重みを織り込む指標と組み合わせて使われます。投資評価で並ぶ四つの語は、百分率で返るものと金額で返るものに分かれます。設問が比率を求めているなら、百分率で返る側にまず絞り込めます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アEVA:経済的付加価値と呼ばれる指標で、税引後の営業利益から、投じた資本に掛かる費用を差し引いて求めます。引き算の結果が金額として返るため、分子と分母の形には当たりません。
- イIRR:内部収益率と呼ばれ、NPVがちょうど零になる割引率を逆に求めた値です。百分率で返る点は共通しますが、二つの金額を割って得るのではなく、方程式を解いて導きます。
- ウNPV:正味現在価値と呼ばれ、将来の現金の流れを現在の価値に割り引いて合計し、そこから投資額を引いた残りです。返るのは金額であり、比率を表す形にはなっていません。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64
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