平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問1
システム企画
投資利益率に関する問題
情報戦略の投資効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。
- アEVA
- イIRR
- ウNPV
- エROI
答えと解説を見る
✓ これが正解エROI
解説
利益額を投資額で割って求める指標はROIです。
見分ける軸は、分子と分母に何を置く指標かです。ROI(Return On Investment)は投資利益率とも呼ばれ、投資によって得られた利益額を投資額で割って求めます。たとえば投資額1,000に対して利益額が200なら、ROIは200÷1,000で20%です。比率で表すので、規模の違う投資案件どうしを並べて比べやすいのが特徴です。残りの三つは、金額として求める指標や、割引率として逆算する指標で、利益額÷投資額という単純な割り算ではありません。Return(利益)をInvestment(投資)で割る、という名前の並びそのままに覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アEVA:EVAは、税引後の営業利益から、事業に投じた資本にかかるコストの額を差し引いて求める金額の指標です。投資額を分母にした割り算の比率ではないため、設問の算出方法には当てはまりません。
- イIRR:IRRは、将来のキャッシュフローの現在価値の合計と投資額とが等しくなる割引率、つまりNPVが0になる率です。利益額を投資額で割るのではなく、条件を満たす率を逆算して求めます。
- ウNPV:NPVは正味現在価値と呼ばれ、将来のキャッシュフローを割引率で現在価値に直した合計から投資額を差し引いた金額です。引き算で求める金額なので、割り算の比率である設問の指標とは違います。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成25年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:非機能要件項目(情報戦略)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問3:システム管理基準に関する問題(情報戦略)
- 平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(情報戦略)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)