令和2年度 10月 午前 問61
システム戦略
投資効果に関する問題
情報戦略の投資効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。
- アEVA
- イIRR
- ウNPV
- エROI
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✓ これが正解エROI
解説
利益額を投資額で割って求めるのが該当します。
情報戦略の投資効果を評価する指標には、絶対の額で表すものと、率で表すものがあります。設問は分子と分母を指定して分数の形で答えを求めていますから、率で表す側の物差しを選ぶ形になります。率のなかでも、利益をそのまま分子に、投資額をそのまま分母に置く割り算は、投入した資本に対してどれくらいの割合で利益が戻ってきたかを一つの数で示す最も基本の指標であり、これが ROI です。額の大小を左右する事業の規模に依らないので、規模の違う案件を横並びで比べたいときに向きます。ですから、比べたい対象の投資と利益がそろえて集められれば、割るだけで求められて、意味も一意に決まります。設問の分子と分母の指定がそのままこの指標の姿を描いているとみるのが確実です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アEVA:経済的付加価値と呼ばれる、税引後の営業利益から資本コストを差し引いて求める指標です。得られる結果は絶対の額であり、利益を投資額で割る分数の形とは別の物差しです。
- イIRR:内部収益率と呼ばれる、将来の複数期にわたるキャッシュフローの正味現在価値がゼロになる割引率のことです。単一期の利益と投資額の割り算では導けず、算出の手順そのものが違います。
- ウNPV:正味現在価値と呼ばれる、将来のキャッシュフローを現在の価値に割り引いた合計から初期の投資額を差し引く指標です。得られる結果は絶対の額で、率としての分数にはなりません。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問61
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