平成24年度 春期 午前 問62
経営戦略
投資対効果に関する問題
情報戦略の投資対効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。
- アEVA
- イIRR
- ウNPV
- エROI
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✓ これが正解エROI
解説
利益額を投資額で割って比率で示す指標です。
この設問は、情報戦略の投資対効果を測る指標のうち、利益額を分子に、投資額を分母に置いて求めるものを尋ねています。見分けの軸は、その指標から出てくるのが比率なのか金額なのか、という一点になります。ROI は、投じたお金に対してどれだけ戻ってきたかを表す指標です。利益額を投資額で割るだけで求められますから、割り算が一度で済み、出てくるのは百分率などの比率になります。設問が式の形をそのまま述べていますので、この一致を確かめれば決まります。比率で出るという性質には利点があります。金額の大小に引きずられずに、規模の違う案件どうしを並べて比べられるからです。一方で、いつ回収できるのかという時間の観点は、この計算には入っていません。分母の投資額に運用や保守にかかる費用を含め忘れると、導入の時点だけを見て高い数値が出てしまうこともあります。投資対効果の指標を選ぶときは、出てくるのが比率か金額かをまず分けて考えてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アEVA:税引後の営業利益から、資本を使うのにかかった費用を差し引いて求めるものです。結果は金額として出てきますので、二つの値を割り算して比率を得るという設問の形には当てはまりません。
- イIRR:内部収益率と呼ばれるもので、正味現在価値がちょうど零になる割引率を探して求めます。一度の割り算では得られず、分子に利益額、分母に投資額を置くという組み立てにもなっていません。
- ウNPV:将来のお金を現在の価値に割り引いて足し合わせ、そこから投資額を引いて求めます。得られるのは金額であり、設問が示した分数の形とは計算の組み立てそのものが異なります。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問62
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