平成23年度 秋期 午前 問64
システム企画
非機能要件項目
非機能要件項目はどれか。
- ア新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順,入出力情報,組織,責任,権限,業務上の制約などの項目
- イ新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる対象となる人の作業,システム機能の実現範囲,機能間の情報の流れなどの項目
- ウ経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ,システム化・システム改善を必要とする業務上の課題,求められる成果・目標などの項目
- エシステム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性,セキュリティ,システム環境などの項目
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✓ これが正解エシステム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性,セキュリティ,システム環境などの項目
解説
どの水準で動くかを、〜性の物差しで示す要件です。
非機能要件とは、システムが何をするかではなく、それをどの水準で満たすかを決める要件です。正解の肢には、可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性、セキュリティ、システム環境と並びます。語尾がそろって〜性になっている点が合図で、どれも水準を測るための物差しです。見分け方は一行で言えます。動詞で書けるものは何ができるかを述べており、物差しで書けるものはどの程度かを述べています。受注を登録できる、という書き方は前者です。応答は3秒以内、稼働率は99.9パーセント、という書き方が後者です。要件は上から下へ降りていく形で整理できます。経営として何を成し遂げたいか、そのために業務をどう回すか、その業務を支えるためにシステムは何をするか、そしてそれをどの水準で動かすか、という並びです。四つの肢は、この並びを一段ずつ写したものになっています。なお、水準は数値で書かないと合意になりません。速いことという書き方では、受け入れ検査の時点で解釈が割れます。また後から足すと基盤の作り直しになるため、要件定義の段階で決めておく必要があります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順…:新しい仕事の進め方や運用に関わる手順、入出力する情報、組織、責任、権限、制約などを並べたものは、業務の側を決める要件です。システムの水準を測る言葉ではありません。
- イ新しい業務の遂行に必要なアプリケーション…:必要なアプリケーションに関わる人の作業、実現する範囲、機能の間を流れる情報などを並べたものは、システムが何をするかを決める要件です。動詞で書ける側に当たります。
- ウ経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ…:経営戦略や情報戦略に関わるニーズ、システム化を必要とする課題、求められる成果や目標などは、一番上に置かれる経営の側の要件です。水準を測る段まで降りていません。
この問題の用語
- 非機能要件性能や可用性など、どのように動くかを定めた要件のことです。半日以内に復旧するといった品質の条件が、これにあたります。
- 機能要件システムが何をするかを定めた、働きについての要件です。どれだけ速く安定して動くかという条件は、非機能要件になります。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- 業務手順仕事をどの順で進めるかを決めた取り決めです。文書にしておくと、担当者が替わっても同じやり方と品質で仕事を進められます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 権限そのアカウントに許された操作の範囲のことです。用途ごとに必要なものだけを与え、定義用と更新用のように分けて持たせます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問46:要件定義に関する問題(要件定義)
- 令和4年度 秋期 午前 問54:加重総和法に関する問題(非機能要件)
- 令和2年度 10月 午前 問62:企画プロセスで実施すべきもの(情報戦略)
- 平成30年度 春期 午前 問61:共通フレームに関する問題(業務手順)
- 平成26年度 秋期 午前 問64:非機能要件に該当するもの(機能要件)
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