平成24年度 秋期 午前 問70
技術戦略
技術開発戦略に関する問題
技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すものとして,適切なものはどれか。
- ア技術の S カーブ
- イ需要曲線
- ウバスタブ曲線
- エラーニングカーブ
答えと解説を見る
✓ これが正解ア技術の S カーブ
解説
時間と性能で描くと S の字になります。
四つとも曲線の名前ですから、縦軸に何を取る線なのかで切ると一度で分かれます。設問が描いているのは、時間の経過とともに技術の性能がどう伸びるかという形です。適切なのは技術の S カーブです。横軸に時間、あるいは投じた資源を取り、縦軸に技術の性能を取ると、導入期はなかなか伸びず、成長期に急に立ち上がり、成熟期で伸びが鈍って寝てきます。横から見ると S の字に見えるので、この名前が付いています。衰退期に入れば伸びしろがなくなりますので、そこが次の技術へ乗り換える合図になります。乗り換えを重ねると、この形が階段状に重なっていきます。技術開発戦略では、いま乗っている線のどこにいるのかを見ることが、次の一手を決める土台になります。残る三つは、どれも縦軸が技術の性能ではありません。名前の響きではなく、何と何の関係を表した線なのかで判断してください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ需要曲線:価格と需要量の関係を表し、価格が下がれば需要が増えることを示す線です。経済学で使う図であって、横軸が時間ではありませんので、進化の過程をたどるという話にはなりません。
- ウバスタブ曲線:機器の故障率が時間とともにどう変わるかを描いた線で、初期故障から偶発故障を経て摩耗故障へ向かう形が浴槽に似ています。横軸が時間である点は共通しますが、縦軸が故障率です。
- エラーニングカーブ:同じ作業を繰り返すほど一個当たりの工数が下がっていく関係を表す線です。なめらかな曲線を描く点で紛れますが、表しているのは作り手の慣れであって、技術そのものの進歩ではありません。
この問題の用語
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
出典:平成24年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)