平成30年度 秋期 午前 問70
法務
パテントプールの説明
MPEG4 などに存在するパテントプールの説明として,適切なものはどれか。
- ア国際機関及び標準化団体による公的な標準ではなく,市場の実勢によって事実上の標準とみなされるようになった規格及び製品
- イ著作権表示を保持することによって,ソフトウェアの使用,複製,改変,及び再頒布が認められる仕組み
- ウ特許料が無償でライセンスされている技術
- エ複数の企業が自社の特許権をもち寄り,特許権を一括して管理する仕組み
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✓ これが正解エ複数の企業が自社の特許権をもち寄り,特許権を一括して管理する仕組み
解説
各社が特許を持ち寄り一括して管理する仕組みです。
動画の圧縮方式の名前を挙げたうえで、そこに存在する仕組みの説明を選ぶ問いです。名前を二つに割ります。パテントは特許、プールは持ち寄ってためた共同の池のことです。合わせると、複数の企業が自社の特許権を持ち寄り、一括して管理する仕組みということになります。なぜこうした仕組みが必要なのかも押さえておきましょう。動画の圧縮方式のような規格には多くの特許が関わり、しかも権利者は別々の会社です。製品を一つ作るたびに全社と個別に交渉していては実装する側の負担が重く、規格が広まりません。そこで権利をまとめ、一つの窓口で許諾を出せるようにします。使う側は料率を前もって見通せるようになりますが、まとめること自体が競争を狭めないよう、独占をめぐる配慮も必要になります。見分けの軸は二つあります。一つ目は、持ち寄るものが特許なのか、それとも著作物の利用の許しなのかという点です。二つ目は、それが権利をさばく仕組みの名前なのか、それとも広まり方や料金の形を指す言葉なのかという点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア国際機関及び標準化団体による公的な標準で…:国際機関や標準化団体による公的な標準ではなく、市場の実勢によって事実上の標準とみなされた規格や製品を指す言い方で、デファクトスタンダードに当たります。権利を管理する仕組みではありません。
- イ著作権表示を保持することによって,ソフト…:著作権表示を保持することで、ソフトウェアの使用や複製、改変、再頒布が認められるという許諾の仕組みの説明です。扱っているのは著作権であって、特許権ではありません。
- ウ特許料が無償でライセンスされている技術:特許料が無償でライセンスされている技術を指しています。持ち寄った権利を一括して許諾する側は、集めた使用料を権利者へ配分するのが通例で、無償であることを仕組みの中身にしてはいません。
この問題の用語
- 著作権文章や絵、プログラムなどを作った人に自動で生まれる権利。届け出をしなくても、作った時点で発生します。
- ライセンスソフトウェアなどを使ってよいと認められた権利や許諾で、台数や期間の条件が付くのがふつうです。ソフトウェアに限ったものをソフトウェアライセンスといいます。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問50:著作者人格権に関する問題(著作権)
- 令和7年度 春期 午前 問78:著作権侵害にあたるか否か(著作権)
- 令和7年度 春期 午前 問16:GPLに関する問題(ライセンス)
- 令和2年度 10月 午前 問70:パテントプールの説明(ライセンス)
- 令和元年度 秋期 午前 問70:TLOに関する問題(ライセンス)
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