令和6年度 春期 午前 問53
プロジェクトマネジメント
プロセス“リスクの管理”の目的
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“リスクの管理”の目的はどれか。
- ア特定したリスクに適切な処置を行うためにリスクを測定して,その優先順位を定める。
- イ発生した場合に,プロジェクトの目標にプラス又はマイナスの影響を与えることがある潜在的リスク事象及びその特性を決定する。
- ウプロジェクトの目標への機会を高めて脅威を軽減するために,選択肢を作成して対策を決定する。
- エリスクへの対応を実行するかどうか及びそれが期待する効果を上げられるかどうかを明らかにし,プロジェクトの混乱を最小限にする。
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✓ これが正解エリスクへの対応を実行するかどうか及びそれが期待する効果を上げられるかどうかを明らかにし,プロジェクトの混乱を最小限にする。
解説
決めた手立てが効いているか見張ります。
設問は、JIS Q 21500:2018 が定めるプロセスのうち、リスクの管理の目的を選ばせています。この規格では、リスクに関する仕事がいくつかの段に分けて並んでいます。前のほうの段は、これから起こるかもしれない事柄を書き出し、その大きさを見積もり、打つ手を組み立てるところまでを受け持ちます。つまり前半は、まだ実行していないことを決める側です。名前が問われている段は、その後ろに置かれます。組み立てた手を実際に出すかどうかを見極め、出したものが狙いどおりの効き目を上げているかを確かめ、狂いがあれば打ち直します。目的は、プロジェクトが受ける揺さぶりをできるだけ小さくとどめることです。したがって、リスクへの対応を実行するかどうか及びそれが期待する効果を上げられるかどうかを明らかにし、プロジェクトの混乱を最小限にするという記述が正解です。決める側か、決めた後を見る側か。この一本の線を引くと、四つの記述が迷わず仕分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア特定したリスクに適切な処置を行うためにリ…:洗い出した事柄の大きさを測り、順位を付ける段の目的です。優先順位という語が出た時点で、まだ手を打つ前の見積りの話だと分かります。
- イ発生した場合に,プロジェクトの目標にプラ…:起こりうる事象と、その持ち味を洗い出す段の目的です。良い側の影響も含めて並べるところで、効き目を確かめる役目は負っていません。
- ウプロジェクトの目標への機会を高めて脅威を…:脅威を薄め、好機を厚くするための選択肢を作り、どれを採るかを定める段の目的です。定めるところまでで、その後を見張る役目はありません。
この問題の用語
- プロジェクトマネジメント期限のある一回限りの活動を目的どおりに終わらせるための管理。作業を分けて洗い出し、日程や費用や人の計画を立てて進めます。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53
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