2025年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問6
ライフプランニングと資金計画
公的年金の老齢給付に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1国民年金の保険料納付済期間が10年以上あり、厚生年金保険の被保険者期間を有する者は、原則として、65歳から老齢基礎年金および老齢厚生年金を受給することができる。
- 2老齢厚生年金の繰上げ支給を請求する場合、老齢基礎年金の繰上げ支給の請求を同時に行う必要はない。
- 3国民年金の付加保険料納付済期間を有する者が、老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合、付加年金は支給が繰り上げられずに65歳から支給される。
- 4老齢基礎年金を受給している者が、就職して一定額以上の給与を得た場合、老齢基礎年金の全部または一部が支給停止となる。
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✓ これが正解1国民年金の保険料納付済期間が10年以上あり、厚生年金保険の被保険者期間を有する者は、原則として、65歳から老齢基礎年金および老齢厚生年金を受給することができる。
解説
受給資格期間10年以上で厚生年金加入歴があれば、65歳から両方受給できます。
老齢基礎年金・老齢厚生年金の受給要件、繰上げ支給、付加年金、在職中の支給停止を確かめる問題です。
老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合わせた受給資格期間が10年以上あれば、原則65歳から受け取れます。老齢厚生年金は、老齢基礎年金の受給資格期間を満たし、厚生年金保険の被保険者期間が1ヵ月以上あれば、65歳から受け取れます。したがって、納付済期間が10年以上あり厚生年金の加入期間がある人が65歳から両方を受け取れるとする記述が適切です。
老齢厚生年金の繰上げを請求するときは、老齢基礎年金の繰上げも同時に請求しなければなりません(繰下げは別々に選べます)。付加年金は老齢基礎年金と一緒に繰り上げられ、同じ率で減額されます。在職老齢年金のしくみで支給停止の対象になるのは老齢厚生年金で、老齢基礎年金は給与がいくらあっても支給停止になりません。
繰上げは基礎と厚生をセットで、繰下げは別々でもよい、在職による停止は厚生年金部分だけ、と整理すると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2老齢厚生年金の繰上げ支給を請求する場合、…:65歳前に老齢厚生年金を繰り上げて受け取る場合は、老齢基礎年金の繰上げも同時に請求する決まりです。片方だけ繰り上げることはできないので、同時に行う必要はないとする点が誤りです。
- 3国民年金の付加保険料納付済期間を有する者…:付加年金は老齢基礎年金に上乗せされる年金で、老齢基礎年金を繰り上げると付加年金も一緒に繰り上げられ、同じ割合で減額されます。65歳から別に支給されるわけではありません。
- 4老齢基礎年金を受給している者が、就職して…:就労して一定以上の給与を得たときに年金の一部または全部が止まるのは、老齢厚生年金です。老齢基礎年金は給与の額にかかわらず全額支給されるので、この記述は誤りです。
出典:2025年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問6(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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