平成29年度 春期 (特別措置試験) 問12
法務
公益通報者保護法に関する問題
国民生活の安心や安全を損なうような,企業の法令違反行為の事実を,労働者が公益通報者保護法で定められた通報先に通報した場合,その労働者は解雇などの不利益を受けないよう同法によって保護される。a〜dのうち,公益通報者保護法が保護の対象としている“労働者”に該当するものだけを全て挙げたものはどれか。
- a アルバイト
- b 正社員
- c パートタイマ
- d 派遣労働者
- アa,b,c,d
- イa,b,d
- ウb,c,d
- エb,d
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✓ これが正解アa,b,c,d
解説
雇い方の違いを問わず、働いている人はすべて保護の対象です。
公益通報者保護法は、勤め先の法令違反を決められた先に知らせた人を、そのことを理由に解雇や不利益な扱いをされないよう守る法律です。守られるかどうかは、雇われ方の種類では決まりません。正社員だけを守ると、立場の弱い人ほど言い出せなくなり、隠しごとが表に出にくくなるからです。そこで、期間を区切って働く人も、短い時間だけ働く人も、他社から送られて働く人も、まとめて労働者として扱います。だから、挙げられた四つはすべて当てはまります。守られるのは、解雇だけではありません。減給や降格、嫌がらせのような扱いも受けないことになっています。また、その後の改正で、退職した後の人や役員も守られる側に加えられました。通報を受ける側の体制づくりも、あわせて求められています。常時使う労働者が三百人を超える事業者には、窓口などの体制を整えることも義務づけられました。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イa,b,d:短い時間だけ働く人が抜けています。呼び名や勤める時間の長さは、守るかどうかの分かれ目になりません。働いて賃金を受け取っている点は同じなので、この人たちも対象に含まれます。賃金を得ている点は同じです。働く時間の長さは関係ありません。
- ウb,c,d:期間を区切って働く人が抜けています。呼び方が違っても、指示を受けて働き賃金を得ている点は変わりません。むしろ立場が弱いほど守る必要があるので、外す理由がありません。契約を切られる不安が重いです。不安が重いほど守る必要があります。
- エb,d:正社員と、他社から送られて働く人だけを挙げています。時間や期間で区切って働く人を落としており、いちばん声を上げにくい立場の人が外れてしまいます。範囲が狭すぎます。守る趣旨と逆になります。弱い側が落ちています。
この問題の用語
- 派遣労働者派遣元と雇用の関係を結び、派遣先の指揮命令で働く人のことです。受け入れられる期間には上限があり、教育の扱いも正社員と揃えます。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問12
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 問32:労働者派遣に関する問題(派遣労働者)
- 令和3年度 問12:労働者派遣法に関する問題(派遣労働者)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問20:労働者派遣法に関する問題(派遣労働者)
- 平成29年度 秋期 (特別措置試験) 問31:労働者派遣法に関する問題(派遣労働者)
- 平成29年度 春期 (特別措置試験) 問13:派遣先の行為に関する記述a〜d(派遣労働者)
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