平成24年度 春期 午前Ⅱ 問7
プロジェクトの時間
作業配分モデルに関する問題
過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに228日で完了してプログラム開発に入り,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残り100本は未着手である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日かかるか。
| 要件定義 | システム外部設計 | システム内部設計 | プログラム開発 | システム結合テスト | システムテスト | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 工数比 | 0.17 | 0.21 | 0.16 | 0.16 | 0.11 | 0.19 |
| 期間比 | 0.25 | 0.21 | 0.11 | 0.11 | 0.11 | 0.21 |
- ア140
- イ150
- ウ161
- エ172
答えと解説を見る
✓ これが正解イ150
解説
全体は228÷0.57=400日、残りは22+128=150日です。
見分ける軸は、日数を求めるので工数比ではなく期間比を使うことです。要件定義からシステム内部設計までの期間比は0.25+0.21+0.11=0.57で、これが228日に当たるので、全体の期間は228÷0.57=400日です。プログラム開発の期間は400×0.11=44日で、200本のうち100本が完了しているので、残りは半分の22日です。その後のシステム結合テストとシステムテストは、400×(0.11+0.21)=128日です。したがって、残りは22+128=150日です。これは作業配分モデルの考え方で、過去の実績の比率を使い、完了した工程の実績から全体と残りを見積もります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア140:140日は、期間比で全体を400日と求め、残りの工程を足し合わせる計算からは導けない値です。プログラム開発の残り22日に、システム結合テスト44日とシステムテスト84日を加えると150日になります。
- ウ161:161日は、日数の計算に工数比を使った値です。上流3工程の工数比0.17+0.21+0.16=0.54を228日に当てると全体は約422.2日、残りの工数比0.08+0.11+0.19=0.38を掛けると約160.4日で、切り上げると161日になります。日数を求めるときは期間比を使います。
- エ172:172日は、100本が完了していることを考えずに、プログラム開発44日、システム結合テスト44日、システムテスト84日をすべて足した値です。完了済みの半分に当たる22日を差し引く必要があります。
この問題の用語
- システムテスト作り上げたシステム全体が、求めたとおり動くかを確かめる試験です。機能のほか、性能や操作性、異常時の動きなども確かめます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
出典:平成24年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問20:要件が検証可能である例(要件定義)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問2:責任分担マトリックスに関する問題(要件定義)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問21:RFIの説明(要件定義)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問21:準委任型が適切であるとされるもの(システムテスト)
- 平成22年度 春期 午前Ⅱ 問23:請負契約に関する問題(システムテスト)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)