平成27年度 春期 午前Ⅱ 問4
プロジェクトの時間
作業配分モデルに関する問題
過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進め,228日で完了してプログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残りの100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日掛かるか。
| システム要件定義 | システム外部設計 | システム内部設計 | プログラム開発 | システム結合 | システムテスト | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 工数比 | 0.17 | 0.21 | 0.16 | 0.16 | 0.11 | 0.19 |
| 期間比 | 0.25 | 0.21 | 0.11 | 0.11 | 0.11 | 0.21 |
- ア140
- イ150
- ウ161
- エ172
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✓ これが正解イ150
解説
全体の期間は400日で、残りは22+44+84=150日です。
作業配分モデルには工数比と期間比がありますが、日数を問われているので使うのは期間比です。システム要件定義からシステム内部設計までの期間比の和は0.25+0.21+0.11=0.57で、これが228日に当たるので、全体の期間は228÷0.57=400日です。プログラム開発の期間は400×0.11=44日で、200本のうち100本が終わっているので残りは半分の22日です。続くシステム結合は400×0.11=44日、システムテストは400×0.21=84日なので、残りは22+44+84=150日になります。日数には期間比、人や費用には工数比、と使い分けるのが要点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア140:プログラム開発の済んだ半分を、期間比ではなく工数比0.16の半分の0.08として差し引くと、残りの比率は0.43−0.08=0.35となり、400×0.35=140日が出ます。期間と工数の比率を混ぜた計算です。
- ウ161:期間比の代わりに工数比で通して計算すると、全体は228÷0.54≒422日、残りの比率は0.08+0.11+0.19=0.38で約160.4日、切り上げて161日になります。日数を求めるのに工数比を使った誤りです。
- エ172:プログラム開発がまだ一本も済んでいないものとして、44+44+84=172日と数えた値です。200本のうち100本はすでに完了しているので、プログラム開発の残りは44日ではなく22日です。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- システムテスト作り上げたシステム全体が、求めたとおり動くかを確かめる試験です。機能のほか、性能や操作性、異常時の動きなども確かめます。
出典:平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問20:要件が検証可能である例(要件定義)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問2:責任分担マトリックスに関する問題(要件定義)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問21:RFIの説明(要件定義)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問21:準委任型が適切であるとされるもの(システムテスト)
- 平成22年度 春期 午前Ⅱ 問23:請負契約に関する問題(システムテスト)
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