平成25年度 春期 午前Ⅱ 問6
プロジェクトのスコープ
プロジェクトスコープ記述書の説明
PMBOK のプロジェクトスコープマネジメントにおいて作成するプロジェクトスコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。
- アインプット情報として与えられる WBS やスコープベースラインを用いて,プロジェクトのスコープを記述する。
- イプロジェクトのスコープに含まれないものは,記述の対象外である。
- ウプロジェクトの要素成果物と,これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する。
- エプロジェクトの予算見積りやスケジュール策定をして,これらをプロジェクトの前提条件として記述する。
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✓ これが正解ウプロジェクトの要素成果物と,これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する。
解説
スコープ記述書には、要素成果物とそれを生む作業を記述します。
プロジェクトスコープ記述書は、プロジェクトが何を作り、そのためにどんな作業をするかという範囲を文章で定めた文書です。PMBOK のスコープマネジメントでは、スコープを定義するプロセスで作られ、その後の WBS 作成のインプットになります。記述する中身は、プロダクトの説明、要素成果物、受入基準、除外事項、制約条件、前提条件などで、要素成果物とそれを生み出すのに必要な作業を記すという正解の記述と合います。見分ける軸は、プロセスの順序と、記述書に含めるものの範囲です。記述書から WBS が作られ、その二つなどを合わせてスコープベースラインになる、という流れを押さえると、順序を逆にした記述を見抜けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインプット情報として与えられる WBS …:順序が逆です。WBS はプロジェクトスコープ記述書をもとに作成され、スコープベースラインは記述書と WBS などを合わせたものです。記述書を作る時点では、これらはまだできていないのでインプットにはなりません。
- イプロジェクトのスコープに含まれないものは…:スコープに含まれないものも記述の対象です。プロジェクトの範囲外とするものを除外事項として明記しておくと、ステークホルダの期待とのずれや、範囲が際限なく広がることを防げます。何をしないかを書くことも記述書の役割です。
- エプロジェクトの予算見積りやスケジュール策…:予算の見積りやスケジュールの策定は、コストやスケジュールのマネジメントで行う別の作業で、範囲が決まった後に行います。記述書に前提条件を書くことはあっても、見積りや日程の策定をしてその結果を書く文書ではありません。
この問題の用語
- WBS作業を階層的に細かく分けて、管理できる大きさにまとめた図です。順序関係を表す図ではなく、やることの範囲を漏れなく並べます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- スコープそのプロジェクトでやること、やらないことの範囲を指します。範囲を漏れなく分けて並べたものがWBSになります。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問4:スコープクリープに関する問題(スコープ)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問3:回帰分析の説明(スコープ)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問2:JIS Q 21500の問題(WBS)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問8:WBSを作成する目的(WBS)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問3:WBSに関する問題(WBS)
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