令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問9
プロジェクトの時間
アローダイアグラムに関する問題
図のアローダイアグラムから読み取れることとして,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日を 1 日目とする。
アローダイアグラム:
凡例: ○ ─作業名/所要日数→ ○,破線の矢印はダミー作業 ① ─A/5→ ② ① ─B/10→ ③ ③ ┄ダミー┄→ ② ② ─C/20→ ④ ④ ─G/20→ ⑥ ② ─D/30→ ⑥ ② ─E/10→ ⑤ ③ ─F/10→ ⑤ ⑤ ┄ダミー┄→ ⑥ ⑥ ─H/10→ ⑦
- ア作業 C を最も早く開始できるのは 6 日目である。
- イ作業 D はクリティカルパス上の作業である。
- ウ作業 E の総余裕時間は 30 日である。
- エ作業 F を最も遅く開始できるのは 11 日目である。
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✓ これが正解ウ作業 E の総余裕時間は 30 日である。
解説
作業 E は最早開始と最遅開始の差が30日あり、総余裕時間は30日です。
各結合点に最も早く到達できる時刻と、全体を遅らせずに済む最も遅い時刻を求めて判断します。結合点②へは作業 A の5日と、作業 B の10日からダミー作業を経る経路が入るので、早い時刻は遅い方の10日です。④は10+20=30日、⑤は作業 E 経由も作業 F 経由も20日です。⑥は G 経由の30+20=50日、D 経由の10+30=40日、⑤からのダミー作業経由の20日のうち最大の50日で、⑦は50+10=60日です。クリティカルパスは B、ダミー作業、C、G、H です。後ろから逆算すると⑤の遅い時刻は⑥と同じ50日なので、作業 E は10日経過後に開始でき、50-10=40日経過後まで開始を遅らせられます。総余裕時間は40-10=30日です。ダミー作業が待ち合わせを生む点を見落とさないことが、この種の問いの要点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア作業 C を最も早く開始できるのは 6 …:作業 C を6日目に開始できるのは、作業 A の5日だけを見た場合です。結合点②には作業 B からのダミー作業も入るため、B の10日の終了を待つ必要があり、C を最も早く開始できるのは11日目です。
- イ作業 D はクリティカルパス上の作業であ…:作業 D は10日経過後に開始でき、⑥の50日から30日を引いた20日経過後まで遅らせられるので、10日の総余裕時間があります。余裕があるのでクリティカルパス上の作業ではありません。
- エ作業 F を最も遅く開始できるのは 11…:11日目は、作業 F を最も早く開始できる日です。F の後は⑤からダミー作業で⑥へつながり、⑥の50日から10日を引いた40日経過後まで遅らせられるので、最も遅く開始できるのは41日目です。
この問題の用語
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
- ダミー作業アローダイアグラムで、所要日数0の点線として描く見かけの作業です。実際の仕事ではなく、作業どうしの順序の制約だけを表します。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クラッシングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ファストトラッキングに関する問題(ダミー作業)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:アローダイアグラムに関する問題(アローダイアグラム)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問5:ガントチャートに関する問題(アローダイアグラム)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問6:ファストトラッキングに関する問題(ダミー作業)
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