令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問11
プロジェクトのコスト
全体の生産性を表す式
工程別の生産性が次のとおりのとき,全体の生産性を表す式はどれか。
〔工程別の生産性〕
設計工程:X ステップ/人月
製造工程:Y ステップ/人月
試験工程:Z ステップ/人月
- アX+Y+Z
- イ(X+Y+Z)/3
- ウ1/X+1/Y+1/Z
- エ1/(1/X+1/Y+1/Z)
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✓ これが正解エ1/(1/X+1/Y+1/Z)
解説
全体の生産性は、各工程の生産性の逆数の和の逆数になります。
生産性は規模を工数で割ったものなので、全体の生産性は、ソフトウェア全体の規模を全工程の工数の合計で割って求めます。規模を S ステップとすると、設計工程の工数は S/X 人月、製造工程は S/Y 人月、試験工程は S/Z 人月です。工数の合計は S×(1/X+1/Y+1/Z) なので、全体の生産性は S をこれで割った 1/(1/X+1/Y+1/Z) になります。たとえば X、Y、Z がどれも300なら、全体の生産性は100ステップ/人月で、各工程の値より小さくなります。同じ規模を順に通す工程では、工数を足してから割る、つまり逆数を足して逆数を取る、と覚えておくと式を選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アX+Y+Z:各工程の生産性をそのまま足すと、全体の生産性はどの工程よりも大きな値になってしまいます。同じ規模を三つの工程で順に作業するので工数は積み重なり、全体の生産性はむしろ各工程の値より小さくなるはずです。
- イ(X+Y+Z)/3:三つの工程の生産性の単純な平均を取る式です。生産性は規模を工数で割った比なので、工数を合計してから割る必要があり、単純な平均では全工程を通した工数の合計を正しく表せません。
- ウ1/X+1/Y+1/Z:各工程の生産性の逆数を足しただけの式で、これは1ステップを作るのに必要な工数の合計を表しています。単位は人月/ステップであり、生産性を求めるには、さらにその逆数を取る必要があります。
この問題の用語
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11
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