令和3年度 春期 午前Ⅱ 問4
サービスの運用
イベント管理に関する問題
ITIL 2011 edition によれば,インシデントに対する一連の活動のうち,イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。
- アインシデントの発生後に,その原因などをエラーレコードとして記録する。
- イインシデントの発生後に,問題の根本原因を分析して記録する。
- ウインシデントの発生時に,IT サービスを迅速に復旧するための対策を講じる。
- エインシデントの発生を検知して,関連するプロセスに通知する。
答えと解説を見る
✓ これが正解エインシデントの発生を検知して,関連するプロセスに通知する。
解説
イベント管理は、インシデントの発生を検知して関連プロセスに知らせます。
ITIL 2011 edition のイベント管理は、IT インフラやサービスで起きる出来事(イベント)を監視し、意味のあるものを見つけて、適切なプロセスへ引き渡すプロセスです。見分ける軸は、検知と通知までを担うのか、その後の復旧や原因の追究を担うのかです。インシデントの発生を検知して関連するプロセスに通知するという記述は、イベント管理の役割そのものです。その先の復旧はインシデント管理、原因の分析や記録は問題管理が受け持ちます。見つけて知らせる、が仕事と覚えると、他の管理プロセスとの分担がはっきりします。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインシデントの発生後に,その原因などをエ…:インシデントの原因などをエラーレコードとして記録するのは、問題管理で既知のエラーを扱う活動です。発生を見つけて知らせる段階より後の仕事にあたります。
- イインシデントの発生後に,問題の根本原因を…:問題の根本原因を分析して記録するのは、問題管理の中心の活動です。イベント管理は異常に気付いて伝えるところまでで、原因の追究は受け持ちません。
- ウインシデントの発生時に,IT サービスを…:IT サービスを迅速に元の状態に戻す対策を講じるのは、インシデント管理の役目です。イベント管理は検知した情報をインシデント管理へ渡す側にあたります。
この問題の用語
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- 根本原因表に現れた問題を引き起こしている、大もとの原因のことです。ここを断たない限り、同じ問題が形を変えて繰り返し起きます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:RTOに関する問題(インシデント)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問12(インシデント管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問9:構成ベースラインに関する問題(問題管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問7:インシデント管理に関する問題(根本原因)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問5:問題管理に関する問題(根本原因)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)