令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
RTOに関する問題
目標復旧時間(RTO)を24時間に定めているのはどれか。
- アアプリケーションソフトウェアのリリースを展開するための中断時間を,24時間以内とする。
- イインシデントの解決後,その原因となった問題を24時間以内に解決させる。
- ウ業務データを,障害発生時点の24時間前以降の状態に復旧させる。
- エ中断したITサービスを24時間以内に復旧させる。
答えと解説を見る
✓ これが正解エ中断したITサービスを24時間以内に復旧させる。
解説
RTO24時間は、中断したITサービスを24時間以内に復旧させることです。
目標復旧時間(RTO)は、サービスや業務が中断してから、どれだけの時間のうちに復旧させるかという目標です。RTOを24時間に定めるとは、中断したITサービスを24時間以内に再び使える状態に戻すことを意味します。似た指標にRPOがあり、こちらは障害の発生時点からさかのぼって、どの時点のデータまで戻せればよいかを表します。見分ける軸は、24時間が復旧までにかけてよい時間なのか、さかのぼるデータの時点なのかです。時間の長さを決めるのがRTO、データの時点を決めるのがRPOと覚えておくと取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アアプリケーションソフトウェアのリリースを…:リリースを展開するために計画的にサービスを止める時間を24時間以内にするのは、計画的な作業による中断時間の上限です。障害や災害で中断したサービスを復旧させるまでの目標とは場面が違います。
- イインシデントの解決後,その原因となった問…:インシデントの解決後に、その原因である問題を24時間以内に解決させるのは、問題管理での解決期限の目標です。サービスはすでに復旧しており、中断から復旧までの時間を表すものではありません。
- ウ業務データを,障害発生時点の24時間前以…:業務データを障害発生時点の24時間前以降の状態に戻すというのは、さかのぼるデータの時点を表すRPOの考え方です。復旧までにかけてよい時間ではなく、失ってもよいデータの範囲を示しています。
この問題の用語
- RTO障害が起きてから、どれだけの時間で業務を再開させるかの目標。失ってよいデータ量の目標であるRPOとは別の指標です。
- RPO障害が起きたとき、どの時点のデータまで戻せればよいかの目標。復旧までの時間の目標であるRTOとは別の指標です。
- アプリケーションソフトウェア利用者の目的に直接こたえるソフトウェアで、表計算や会計、業務用の専用ソフトなどがあたります。機器そのものを動かす基本ソフトウェアの上で動きます。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問4:可用性管理に関する問題(インシデント)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問4:RTOに関する問題(アプリケーションソフトウェア)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問5:RTOとRLOを定めた例(RTO)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問7:RPOに関する問題(RPO)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問7:RPOに関する問題(RTO)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)