平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問6
システム企画
共通フレームに関する問題
共通フレーム2007によれば,システム化計画の立案よりも後のプロセスで実施するものはどれか。
- ア現行システムの内容,流れの調査及び課題の分析,抽出
- イシステム開発を担当する開発組織の編成方針と責任部署の決定
- ウシステム稼働時期の設定と全体開発スケジュールの作成
- エシステム化の対象となる業務要件の定義作業
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✓ これが正解エシステム化の対象となる業務要件の定義作業
解説
業務要件の定義は、システム化計画の後の要件定義プロセスで行います。
共通フレーム2007では、企画プロセスでシステム化構想とシステム化計画を立て、その後の要件定義プロセスで、利害関係者のニーズを基に業務要件を定義します。見分ける軸は、その作業が計画を作るための作業か、計画が決まった後に中身を詰める作業か、です。現行システムの調査と課題の抽出、開発組織の編成方針、稼働時期と全体スケジュールは、いずれもシステム化計画を立てるための作業です。これに対し、対象業務の要件を定義する作業は、計画で決めた範囲について新しい業務の姿を具体化するもので、要件定義プロセスに属します。企画は何をいつまでにどう進めるかを決め、要件定義は新しい業務に何が必要かを決める、と分けて覚えると判断できます。出題当時の共通フレーム2007に沿って説明しました(その後、共通フレーム2013に改訂されています)。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア現行システムの内容,流れの調査及び課題の…:現行システムの内容や流れを調べ、課題を分析・抽出する作業は、システム化の方向を決める前提として企画の段階で行います。計画が固まった後に行う作業ではありません。
- イシステム開発を担当する開発組織の編成方針…:開発を担当する組織の編成方針と責任部署を決めることは、計画を実行する体制を定める作業です。システム化計画の中で決めておく事項であり、計画より後のプロセスの作業ではありません。
- ウシステム稼働時期の設定と全体開発スケジュ…:稼働時期を定め、全体の開発スケジュールを作ることは、システム化計画の中核となる作業です。計画の立案そのものに含まれるので、立案より後に行う作業にはあたりません。
この問題の用語
- 共通フレームシステムの企画から運用までの作業と役割を、共通の言葉で並べた指針です。発注する側と受ける側で認識がずれないようにするために使います。
- システム化計画何を、いつまでに、どれだけの費用で作るかを描いた計画です。共通フレーム2013では、これを立案するのが企画プロセスの仕事です。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成21年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問5:請負型の契約を基本とするフェーズ(システム化計画)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問5:準委任型が適切であるとされるもの(要件定義)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問5:共通フレームに関する問題(共通フレーム)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問4:共通フレームに関する問題(システム化計画)
- 平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問2:“全体最適化”に含まれる作業(スケジュール)
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