平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問13
技術戦略マネジメント
発想法に関する問題
将来の科学技術の進歩の予測などについて,専門家などに対するアンケートを実施し,その結果をその都度回答者にフィードバックすることによって,ばらばらの予測を図のように収束させる方法はどれか。
アンケート結果の分布図(原典は図。3段のグラフで,縦軸は回答者数,横軸は実現時期(年)=2005〜2035。各回の下方四分位数・メジアン・上方四分位数の位置を目盛りから読み取った概数で書き写した):
第1回アンケート: 下方四分位数 約2010年,メジアン 約2018年,上方四分位数 約2035年(幅が広い) 第2回アンケート: 下方四分位数 約2012年,メジアン 約2020年,上方四分位数 約2026年 第3回アンケート: 下方四分位数 約2015年,メジアン 約2020年,上方四分位数 約2025年(幅が狭く,山が高い)
- アゴードン法
- イデルファイ法
- ウミニマックス法
- エモンテカルロ法
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✓ これが正解イデルファイ法
解説
専門家への調査と結果の還元を繰り返し、予測を収束させる方法です。
デルファイ法は、将来の技術の見通しのように正解が定まらない問題について、複数の専門家にアンケートを行い、その集計結果を回答者に知らせたうえで、再びアンケートを行うことを繰り返す予測の方法です。回答者は他の専門家の見方を踏まえて自分の予測を見直せるので、回を重ねるごとに意見が集約されていきます。図でも、第1回では予測の幅が広いものの、第2回、第3回と進むにつれて四分位数の間が狭まり、メジアンの付近に回答が集まっています。見分ける軸は、アンケートと結果のフィードバックを繰り返して収束させる点です。発想を広げる技法、意思決定の基準、乱数を使う模擬実験とは、目的も手順も違います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アゴードン法:ゴードン法は、参加者に本当のテーマを伏せ、抽象的なテーマから自由に発想を広げていく発想法の一つです。新しい考えを生み出すための技法であり、専門家の予測をアンケートで集約していく方法ではありません。
- ウミニマックス法:ミニマックス法は、起こりうる最大の損失が最も小さくなる案を選ぶといった、不確実な状況で意思決定をするための基準の一つです。案の選び方を定めるもので、専門家の予測を繰り返し集約する方法とは別物です。
- エモンテカルロ法:モンテカルロ法は、乱数を使って多数回の模擬実験を行い、結果の分布から確率や数値を推定する方法です。計算による模擬実験であり、専門家へのアンケートを繰り返して予測を収束させる方法ではありません。
出典:平成24年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13
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