平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問3
ビジネス戦略と目標・評価
物流業務において,10%の物流コストの削減の目標を立てて,図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中のcに相当する活動はどれか。
業務プロセスの改善活動の図:
〔改善活動〕 〔目標の設定例〕
[物流コストの削減]
↓
[a] ・10%の物流コストの削減
↓
[b] ・在庫の削減
・誤出荷の削減
↓
[c] ・在庫日数7日以内
・誤出荷率3%以内
↓
[改善活動の実施]
↓
[成果の計測と目標値とのギャップ分析]
↓(a へ戻る)- アCSF(Critical Success Factor)の抽出
- イKGI(Key Goal Indicator)の設定
- ウKPI(Key Performance Indicator)の設定
- エMBO(Management by Objectives)の導入
答えと解説を見る
✓ これが正解ウKPI(Key Performance Indicator)の設定
解説
cは在庫日数や誤出荷率の数値目標なので、KPIの設定です。
見分ける軸は、右側の目標の設定例がどの粒度の目標になっているかです。aの例は10%の物流コストの削減で、改善活動全体で最終的に達成したい成果なのでKGIの設定に当たります。bの例は在庫の削減と誤出荷の削減で、最終目標を達成するために押さえるべき成功の鍵なのでCSFの抽出です。cの例は在庫日数7日以内、誤出荷率3%以内と、CSFの達成度を日々測れる数値で表しています。これがKPIの設定です。その後の改善活動の実施や、成果の計測と目標値とのギャップ分析も、KPIのような測れる値があって初めて回せます。最終目標がKGI、そのための鍵がCSF、鍵の進み具合を測る物差しがKPI、という順で並べると流れ図に当てはめやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アCSF(Critical Success…:CSFの抽出は、最終目標を達成するうえで決め手になる要因を洗い出す作業です。図では在庫の削減と誤出荷の削減を挙げたbがこれに当たり、日数や率で上限を決めたcの例とは段階が違います。
- イKGI(Key Goal Indicat…:KGIは活動全体で最終的に達成したい成果を表す指標で、図では10%の物流コストの削減を掲げたaがこれに当たります。cの在庫日数や誤出荷率は、その成果へ向かう途中の達成度を測る値です。
- エMBO(Management by Ob…:MBOは、従業員一人ひとりが上司と話し合って目標を定め、その達成度で評価する人事管理の仕組みです。物流コスト削減のための指標を段階的に決めていくこの流れ図の箱には当てはまりません。
この問題の用語
- KGI最終的に達成したい目標そのものを表す指標のことです。そこへ向かう途中の進み具合を測るKPIとは、役割が違います。
- KPI目標へ向かう取組みの進み具合を測るための指標のことです。在庫日数や誤出荷率のように、途中で確かめられる数値を置きます。
- 業務プロセス仕事の目的を果たすまでの一連の手順のこと。RPAなどを導入する前に、全体を見える形にして見直すことが大切とされます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- MBO働く人が自ら目標を立て、その達成度で評価する仕組みです。上司と話し合って目標を決め、期末に結果を振り返って次に生かします。
出典:平成27年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問15:SoEに関する問題(業務プロセス)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問6:LBOの説明(MBO)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問6:LBOの説明(MBO)
- 平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問14:CSF分析で明らかになるもの(KGI)
- 平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問14:KPIに関する問題(KPI)
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