令和6年度 北海道 午後 問12
人体の働きと医薬品
坐剤に関する問題
薬の消化管吸収に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 内服薬のほとんどは、その有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現す。
b 坐剤は肛門から医薬品を挿入することにより、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。
c 内服薬の有効成分は主に小腸で吸収されるが、消化管の吸収は、濃度の低い方から高い方へ能動的に拡散していく現象である。
d 内服薬の有効成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすことがあるため、食事の時間と服用時期との関係が各医薬品の用法に定められている。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1誤 正 誤 誤
- 2正 誤 正 誤
- 3正 正 誤 正
- 4誤 正 正 誤
- 5誤 誤 誤 正
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✓ これが正解3正 正 誤 正
解説
a・b・dが正しく、cは受動的な拡散なので誤り。
内服薬と坐剤の吸収の仕組み(手引き第2章 薬が働く仕組み)で判断します。
aは正しい記述で、内服薬のほとんどは、有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現します。bも正しい記述です。坐剤は肛門から挿入して直腸内で溶かし、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させます。直腸の粘膜下には静脈が豊富に分布しているため、吸収された成分は容易に循環血液中に入り、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れます。cは誤りです。内服薬の有効成分が主に小腸で吸収される点は正しいのですが、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象です。低い方から高い方へ能動的に、という部分が逆です。dは正しく、有効成分によっては消化管の粘膜を傷めることがあるため、食事の時間と服用時期の関係が各医薬品の用法に定められています。
よって、a正・b正・c誤・d正とする組み合わせが正解です。覚え方として、消化管吸収は基本的に受け身の拡散で、濃いところから薄いところへ広がる、とインクが水に広がる様子で覚えておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1誤 正 誤 誤:aとdを誤としている点が違います。内服薬の多くが消化管から吸収されて全身作用を現すこと、食事との関係が用法に定められていることは、どちらも正しい記述です。
- 2正 誤 正 誤:bを誤、cを正としていますが、坐剤が直腸の粘膜から吸収されるというbは正しく、吸収を濃度の低い方から高い方への能動的な移動とするcは誤りです。
- 4誤 正 正 誤:aを誤、cを正、dを誤としています。正しくはaとdが正で、消化管の吸収は濃度の高い方から低い方への受動的な拡散なのでcが誤りです。
- 5誤 誤 誤 正:aとbを誤としている点が違います。内服薬の全身作用の記述も、坐剤が直腸内壁の粘膜から吸収されるという記述も、正しい内容です。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問12(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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