令和7年度 北海道 午前 問48
主な医薬品とその作用
過酸化水素に関する問題
きず口等の殺菌消毒成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。
( )は、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示す。( )の作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しく、また、組織への浸透性も低い。刺激性があるため、目の周りへの使用は避ける必要がある。
- 1イソプロピルメチルフェノール
- 2ベンザルコニウム塩化物
- 3エタノール
- 4オキシドール
- 5クロルヘキシジン塩酸塩
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✓ これが正解4オキシドール
解説
過酸化水素の分解で生じる活性酸素と泡で働くのはオキシドール
手引き第3章の皮膚に用いる薬のうち、きず口等の殺菌消毒成分を問う問題です。空欄にはすべて同じ語が入ります。
空欄に入るのはオキシドール(過酸化水素水)です。オキシドールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果です。そのため、作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低いとされます。一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示し、刺激性があるため、目の周りへの使用は避ける必要があります。
ほかの成分は、作用の仕方が過酸化水素の分解によるものではありません。イソプロピルメチルフェノールは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示します。ベンザルコニウム塩化物は陽性界面活性成分で、石けんとの混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石けんで洗浄した後に使う場合はよく洗い流す必要があります。エタノールは、微生物のタンパク質を変性させて殺菌消毒作用を示し、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して作用します。クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、結核菌やウイルスに対する効果はありません。
したがって、オキシドールが正解です。泡が出る消毒薬はオキシドール、と見た目の特徴で結びつけると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1イソプロピルメチルフェノール:イソプロピルメチルフェノールは、細菌や真菌のタンパク質を変性させて殺菌する成分です。過酸化水素が分解してできる酸素の泡で洗う働きはもたないので、空欄には入りません。
- 2ベンザルコニウム塩化物:ベンザルコニウム塩化物は陽性界面活性成分で、石けんと混ざると効き目が落ちるという特徴をもつ成分です。過酸化水素の分解による作用ではないので、空欄には入りません。
- 3エタノール:エタノールは、微生物のタンパク質を変性させて殺菌する成分で、結核菌やウイルスにも作用します。酸素の泡で物理的に洗う作用ではないので、空欄には入りません。
- 5クロルヘキシジン塩酸塩:クロルヘキシジン塩酸塩は細菌やカビの仲間に幅広く効く消毒成分ですが、結核菌やウイルスには効きません。過酸化水素が分解する仕組みとは無関係なので、空欄の成分ではありません。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問48(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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