平成23年度 特別 午前 問52
プロジェクトマネジメント
工数に関する問題
あるプログラムの設計から結合テストまでの開発工程ごとの見積工数を表 1 に示す。また,この間の開発工程ごとの上級 SE と初級 SE の要員割当てを表 2 に示す。上級 SE は,初級 SE に比べて,プログラム作成・単体テストについて 2 倍の生産性を有する。表 1 の見積工数は,上級 SE の生産性を基に算出している。すべての開発工程で,上級 SE を 1 人追加して割り当てると,この間の開発工程の期間を何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が 1 か月当たり 1 人月の工数を投入するものとする。
〔表1〕 〔表2〕 ┌────────────────┬──────────┐ ┌────────────────┬──────────────────┐ │ 開発工程 │ 見積工数 │ │ 開発工程 │ 要員割当て〔人〕 │ │ │ 〔人月〕 │ │ ├────────┬─────────┤ │ │ │ │ │ 上級SE │ 初級SE │ ├────────────────┼──────────┤ ├────────────────┼────────┼─────────┤ │ 設計 │ 6 │ │ 設計 │ 2 │ 0 │ ├────────────────┼──────────┤ ├────────────────┼────────┼─────────┤ │ プログラム作成・│ 12 │ │ プログラム作成・│ 2 │ 2 │ │ 単体テスト │ │ │ 単体テスト │ │ │ ├────────────────┼──────────┤ ├────────────────┼────────┼─────────┤ │ 結合テスト │ 12 │ │ 結合テスト │ 2 │ 0 │ ├────────────────┼──────────┤ └────────────────┴────────┴─────────┘ │ 合計 │ 30 │ └────────────────┴──────────┘
- ア1
- イ2
- ウ3
- エ4
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✓ これが正解エ4
解説
13か月が9か月になり、短縮は4か月です。
工程ごとに、必要な人月を、その工程に投入できる一か月あたりの力で割ります。前提を三つ押さえてください。見積工数は上級 SE の生産性を基に算出されていますから、上級 SE は一人で一か月に1人月ぶんを進めます。初級 SE は、プログラム作成・単体テストについてだけ上級の半分とされていますから、一人で一か月に0.5人月ぶんです。設計と結合テストには初級 SE が割り当てられていないので、生産性の差はそこでは効きません。まず今の期間です。設計は6人月を上級2人で割って3か月、プログラム作成・単体テストは12人月を上級2人と初級2人ぶんの合計3で割って4か月、結合テストは12人月を上級2人で割って6か月です。期間は重複させないと断られていますから、足して13か月になります。次に、すべての工程へ上級 SE を1人ずつ足した場合です。設計は6を3で割って2か月、プログラム作成・単体テストは12を4で割って3か月、結合テストは12を3で割って4か月で、合わせて9か月です。問われているのは何か月短縮できるかですから、13から9を引いて4か月と決まります。工程ごとに割る数が違いますので、合計の30人月を先に足してから割ることはできません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア1:設計の工程だけが縮む分に当たります。上級 SE を1人足すと設計は3か月から2か月になりますが、ほかの二つの工程でも人手が増えますから、全体の短縮はこれにとどまりません。
- イ2:設計の1か月と、プログラム作成・単体テストの1か月を足した値です。結合テストが6か月から4か月へ縮む2か月ぶんを数え落とすと、この値になります。
- ウ3:結合テストの2か月に、ほかのどちらか一方の1か月を足した値です。三つの工程はいずれも人手が増えて短くなりますから、二つ分だけを数えると足りません。
この問題の用語
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問52(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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