平成24年度 秋期 午前 問57
システム監査
システム監査人が負う責任
システム監査人が負う責任はどれか。
- ア監査結果の外部への開示
- イ監査対象システムの管理
- ウ監査報告会で指摘した問題点の改善
- エ監査報告書に記載した監査意見
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✓ これが正解エ監査報告書に記載した監査意見
解説
監査人が負うのは書いた意見への責任です。
システム監査人がするのは、見て、確かめて、意見を書くことだけです。直すことも、運用することも、外へ公表することも、いずれも別の人の仕事になります。ですから負う責任は、監査報告書に記載した監査意見です。自分の名前で世に出す唯一の成果物がその意見であり、そこに十分な根拠があるかどうかの責任は、書いた本人にあります。負うのは書いたことの正しさだけですが、そのかわりそこは全面的に負う、という形です。三者を分けて覚えておくと混ざりません。依頼した経営者は報告を受け、外へ出すかどうかを判断します。システム監査人は独立の立場で調べ、意見を述べます。被監査部門は対象を管理し、指摘を受けて改善します。四つとも監査という語が付いていますので、語の有無では選べません。残る三つが三者のうち誰の役目にあたるのかを、記述ごとに確かめてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査結果の外部への開示:外へ出すかどうかを決めるのは、依頼した経営者の側です。そもそも依頼者のために行うものですから、その扱いを調べた本人が決めるということはありません。
- イ監査対象システムの管理:対象を日々動かすのは被監査部門の仕事です。調べる側がその管理まで担ってしまうと、自分の仕事を自分で調べることになり、独立性が失われます。最も重い禁じ手です。
- ウ監査報告会で指摘した問題点の改善:指摘を受けて直すのは被監査部門です。調べた側は改善を勧告し、後から進み具合を確かめますが、それは確かめるという行為であって、自ら手を下して直すことではありません。
この問題の用語
- 独立性監査する人が、監査される側から切り離されている状態のことです。所属を内部監査部門にするなど、外から見て分かる形が求められます。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
- 監査意見監査人が調べた結果として述べる、判断のことをいいます。監査手続の実施記録である監査調書が、その根拠になります。
出典:平成24年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問59:監査人が行うフォローアップ(監査報告書)
- 令和7年度 秋期 午前 問58:システム監査基準に関する問題(独立性)
- 令和7年度 春期 午前 問59:システム監査における“監査手続”(監査人)
- 令和7年度 春期 午前 問58:ウォークスルー法の説明(システム監査)
- 平成26年度 秋期 午前 問58:システム監査に関する問題(監査意見)
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