令和4年度 秋期 午前 問57
システム監査
入出力データの管理方針のうち,適切なものはどれか。
- ア出力帳票の利用状況を定期的に点検し,利用されていないと判断したものは,情報システム部門の判断で出力を停止する。
- イ出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い,情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
- ウチェックによって発見された入力データの誤りは,情報システム部門の判断で迅速に修正する。
- エ入力原票や EDI 受信ファイルなどの取引情報は,機密性を確保するために,データをシステムに取り込んだ後に速やかに廃棄する。
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✓ これが正解イ出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い,情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
解説
内容を決めるのは業務部門の側です。
設問は、入出力データの管理方針として適切なものを選ばせています。四つの記述はどれももっともらしい理由を添えているので、軸は誰が決めてよいかという一点に置きます。業務で扱うデータの中身に責任を持つのは業務部門であり、情報システム部門はそれを預かって処理し保管する側です。したがって、その帳票が必要なのか、その値が正しいのかといった業務の中身に関わる判断は、情報システム部門が単独で下してよいものではありません。また、速やかに、迅速に、効率化のためといった前向きな言葉は、適否の根拠にはなりません。正解は、出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い、情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しするという方針です。誰から誰へ渡ったかの記録が残り、重要なものは置きっぱなしによる漏えいを避けて直接渡すという、いずれも預かる側の職分の内側で完結した手当てになっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア出力帳票の利用状況を定期的に点検し,利用…:定期的な点検までは職分の内側ですが、使われていないと見立てたものを情報システム部門の判断で出力停止まで進めています。要否を決めるのは利用する側であり、頻度が低くても決算期にだけ必要な帳票がありえます。
- ウチェックによって発見された入力データの誤…:検査で見つかった入力データの誤りを、情報システム部門の判断で直すという方針です。何が正しい値かを知っているのは利用する側なので、いったん差し戻し、訂正の依頼を受けてから直すのが筋になります。
- エ入力原票や EDI 受信ファイルなどの取…:入力原票や EDI 受信ファイルを取り込んだ後に速やかに廃棄するという方針です。これらは処理結果を後から確かめるための原始証憑で、保存期間の定めも多く、秘密は捨てることではなく施錠や暗号化といった保管の仕方で守ります。
この問題の用語
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- EDI取引の伝票を決まった形式にそろえて、企業の間でやり取りする仕組みです。注文や請求の手入力が減り、取引を速く正確に進められます。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 廃棄使わなくなった機器や書類を、処分することをいいます。記録が残る装置は、全領域を上書きしてから引き渡します。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問80:このRoHS指令の目的(廃棄)
- 令和5年度 秋期 午前 問40(機密性)
- 令和2年度 10月 午前 問73:情報表現規約で規定されるべきもの(EDI)
- 平成28年度 春期 午前 問72:EDIの説明(EDI)
- 平成24年度 春期 午前 問65:提案依頼書に関する問題(重要度)
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