平成23年度 秋期 問12
システム戦略
費用対効果に関する問題
システム開発に関する投資プロジェクト A 〜 D のうち,最も早く投資を回収できるものはどれか。ここで,毎年の維持管理費用として,初期投資の 10%が発生するものとする。
単位 百万円
| プロジェクト名 | 初期投資 | 利益計画 1 年目 | 利益計画 2 年目 | 利益計画 3 年目 |
|---|---|---|---|---|
| 投資プロジェクト A | 200 | 50 | 150 | 200 |
| 投資プロジェクト B | 300 | 100 | 200 | 300 |
| 投資プロジェクト C | 500 | 200 | 400 | 400 |
| 投資プロジェクト D | 600 | 300 | 400 | 400 |
- アA
- イB
- ウC
- エD
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✓ これが正解ウC
解説
毎年の手入れの費用を引いてから、累ねて比べていきます。
毎年の手入れに掛かる費用は、初めに投じた額の一割でした。だから取り組みごとに、引く額が変わります。利益の見込みからその額を引き、年ごとに累計していきました。初めの取り組みは、二十ずつ引いて三年目に届きます。二つ目の取り組みも、三年目でようやく届きました。三つ目は、二年目で五百に届きました。初めに投じた額と同じなので、そこで取り戻せました。だから三つ目を挙げた肢が当たり、費用対効果で比べます。四つ目のほうは、二年目に五百八十どまりでした。六百には届かないので、三年目まで掛かります。手入れの費用を引き忘れると、三つ目も四つ目も二年に見えました。だから一割を引くところが、この問の芯になります。引く額が取り組みごとに違う点も、見落としやすい形でした。シラバスも、この分析をシステム戦略の用語に挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA:初めの取り組みを挙げた肢が、こちらのほうです。投じる額が二百で、いちばん小さい形でした。ところが利益の見込みも、そのぶん小さくなります。二年目で百六十にしか届きませんでした。三年目まで掛かります。最短ではありません。
- イB:二つ目の取り組みを挙げた肢が、こちらです。投じる額は三百で、二番目に小さい形でした。けれども二年目の累計は、二百四十どまりです。三百には、六十だけ届きませんでした。やはり三年目です。惜しい差になります。
- エD:四つ目の取り組みを挙げた肢が、こちらに当たります。利益の見込みが、四つの中でいちばん大きい形でした。ところが投じる額も六百で、いちばん大きいのです。手入れの費用も六十ずつ引かれ、五百八十どまりでした。二十だけ届きません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問12(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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