平成23年度 特別 問90
システム戦略
ライセンスの組合せ
〔中問A・システム開発の契約〕〔ストラテジ〕データベースソフトのライセンスは,稼働しているサーバの CPU の数で決まり,販売管理ソフトウェアパッケージのライセンスは,管理される商品数と顧客数の最大数の組合せで決まる。W 社が購入すべきライセンスの組合せとして,適切なものはどれか。
〔中問A の記述(抜粋・再掲)〕日用雑貨の製造を行う W 社は,販売管理システムの構築を予定し,RFP を作成して X 社から提案を受けた。
〔RFP の概要(抜粋)〕商品数は,当初は 2,000 品目で,最大 5,000 品目を管理する。顧客数は,当初は 500 社で,最大 2,000 社を管理する。
〔X 社からの提案(抜粋)〕Y 社の販売管理ソフトウェアパッケージと Z 社のデータベースソフトを利用し,不足する機能の開発を行います。サーバは CPU が一つのものを 2 台導入します。1 台は本番機とし,もう 1 台は,本番機に障害が発生した場合に稼働させるコールドスタンバイ機とします。
| データベースソフト:CPU の数 | 販売管理パッケージ:商品数(最大) | 販売管理パッケージ:顧客数(最大) | |
|---|---|---|---|
| ア | 1 | 2,000 | 500 |
| イ | 2 | 2,000 | 500 |
| ウ | 1 | 5,000 | 2,000 |
| エ | 2 | 5,000 | 2,000 |
- ア1 2,000 500
- イ2 2,000 500
- ウ1 5,000 2,000
- エ2 5,000 2,000
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✓ これが正解ウ1 5,000 2,000
解説
稼働しているサーバだけを数えるので、控えのサーバは数に入れません。
ライセンスの数は、決め方が二つに分かれていました。データベースソフトは、動いているサーバのCPUの数で決まります。提案では、CPUが一つのサーバを二台入れると書かれていました。ただし一台は、壊れたときに動かす控えのサーバです。控えは普段は止まっているので、数に入りません。だからデータベースソフトの数は、一つになりました。販売管理ソフトは、扱う商品と顧客の最大の数で選びます。当初の数ではなく、最大の数で選ぶのが決まりでした。だから商品は五千、顧客は二千の組を選びます。この三つを並べた肢が当たり、二か所の読み取りが要でした。控えまで数えた組は、CPUの数が二つになっています。当初の数で選んだ組は、後から足りなくなりました。つまり最大で選び、動いている分だけ数えるのが筋です。シラバスも、ライセンス契約を法務の用語に挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア1 2,000 500:CPUが一つで、当初の数を選んだ組です。CPUの数のほうは、正しく置かれていました。ところが商品と顧客が、当初の数になっています。最大の数で選ばなければ、後から足りません。半分だけが合った組でした。数え方が違います。最大で選びます。
- イ2 2,000 500:CPUが二つで、当初の数を選んだ組です。控えのサーバまで数えてしまっていました。しかも商品と顧客も、当初の数になっています。二か所とも取り違えた形になりました。最も遠い組です。両方を直す必要があります。二か所とも直します。
- エ2 5,000 2,000:CPUが二つで、最大の数を選んだ組です。商品と顧客のほうは、正しく置かれていました。けれども控えのサーバを、数に入れています。普段は止まっているので、ライセンスは必要ありません。一か所だけが外れました。最も紛れやすい組です。控えは数えません。
この問題の用語
- ライセンスソフトウェアなどを使ってよいと認められた権利や許諾で、台数や期間の条件が付くのがふつうです。ソフトウェアに限ったものをソフトウェアライセンスといいます。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- コールドスタンバイ待機側を止めておき、故障したときに手動で切り替える方式です。切替えに時間はかかりますが、待機側を別の仕事に使えます。
出典:平成23年度 特別 ITパスポート試験 問90(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問20:システム開発におけるRFPの説明(RFP)
- 令和7年度 問13:情報提供依頼に関する問題(RFP)
- 令和5年度 問32:RFPの説明(RFP)
- 令和4年度 問8:RFIに関する問題(RFP)
- 平成27年度 秋期 (特別措置試験) 問82:デュアルシステムに関する問題(コールドスタンバイ)
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