平成29年度 秋期 (特別措置試験) 問46
プロジェクトマネジメント
成果物に関する問題
プロジェクトの成果物の作成作業を階層的に分解したものはどれか。
- アEVM
- イRFP
- ウSLA
- エWBS
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✓ これが正解エWBS
解説
作る物を作業へ、作業をより細かい作業へと分けた図です。
大きな仕事は、そのままでは日数も費用も見積もれません。そこで、作る成果物を作るための作業に分け、その作業をさらに細かい作業へと、木の枝のように段を下げて分けていきます。こうしてできた階層の図が WBS です。いちばん下の段は、担当を決められ、日数を見積もれる大きさまで下ろします。分け切ると、抜けている作業が見つかりやすくなり、どこまでを引き受けたのかという範囲もはっきりします。日程を引くのも、費用を積むのも、この分けた単位を土台にします。逆に言えば、ここで漏れた作業は、日程にも費用にも現れません。範囲を決める仕事の中心にある道具だと押さえておきます。分ける深さは、案件の大きさによって変わります。細かくしすぎると管理そのものが重くなるので、見積もれてかつ追える大きさで止めるのが目安です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アEVM:出来高で進み具合と費用をまとめて測る手法の略語です。予定していた価値、実際に出した価値、かかった費用の三つを並べて、遅れているのか使い過ぎなのかを見ます。分けた結果を測る道具であって、分ける道具ではありません。
- イRFP:作ってもらう相手を選ぶために、発注する側が渡す文書の略語です。実現してほしい機能などを書き、提案書と見積書を出してもらいます。相手を選ぶ場面で使うもので、作業を階層に分けたものではありません。渡す相手も、社外の会社になります。
- ウSLA:サービスを提供する側と使う側が取り交わす、内容の合意書の略語です。止まらずに動く割合や、問い合わせへの応答時間などを決めます。できあがったあとの運用で使う文書なので、作る作業を分けた図とは場面が違います。
この問題の用語
- WBS作業を階層的に細かく分けて、管理できる大きさにまとめた図です。順序関係を表す図ではなく、やることの範囲を漏れなく並べます。
- プロジェクトマネジメント期限のある一回限りの活動を目的どおりに終わらせるための管理。作業を分けて洗い出し、日程や費用や人の計画を立てて進めます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問46
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問39:WBSの説明(WBS)
- 令和8年度 問20:システム開発におけるRFPの説明(RFP)
- 令和7年度 問55:人的資源に関する問題(プロジェクトマネジメント)
- 令和7年度 問13:情報提供依頼に関する問題(RFP)
- 令和6年度 問52:変更管理に関する問題(WBS)
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