令和3年度 問12
標準管理規約
標準管理規約(単棟型)の問題
管理組合の会計等に関する次の記述のうち、標準管理規約(単棟型)によれば、不適切なものはいくつあるか。
ア 預金口座に係る印鑑等の保管にあたっては、適切な取扱い方法を検討し、その取扱いについて総会の承認を得て細則等に定めておくことが望ましい。
イ 理事会の議決事項の中には、収支決算案、事業報告案、収支予算案及び事業計画案がある。
ウ 災害等により総会の開催が困難である場合に、応急的な修繕工事の実施等を理事会で決議したときには、理事会は、当該工事の実施に充てるための修繕積立金の取崩しについて決議できるが、資金の借入れについては決議できない。
エ 修繕積立金の保管及び運用方法を決めるにあたっては、理事会の決議だけで足り、総会の決議は不要である。
- 1一つ
- 2二つ
- 3三つ
- 4四つ
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✓ これが正解2二つ
解説
不適切なのは記述ウとエの二つです。
この問は、標準管理規約(単棟型)とそのコメントのうち、管理組合の会計と、理事会・総会の役割分担に関する定めで判断します。どの事項を理事会だけで決められ、どの事項に総会の決議が必要かを区別するのが軸です。
記述アは適切です。預金口座に係る印鑑等の保管について、適切な取扱い方法を検討し、総会の承認を得て細則等に定めておくことが望ましいという扱いは、標準管理規約のコメントに沿った内容です。記述イも適切で、収支決算案、事業報告案、収支予算案及び事業計画案は理事会の議決事項に挙げられています。理事会が案をまとめ、総会に諮る流れです。
記述ウは不適切です。規約は、災害等により総会の開催が困難な場合に理事会が応急的な修繕工事の実施等を決議したときは、その工事の実施に充てるための資金の借入れ及び修繕積立金の取崩しについて、理事会で決議することができるとしています。借入れも決議できます。記述エも不適切で、修繕積立金の保管及び運用方法は総会の議決事項です。
したがって不適切なものはウとエの二つです。災害時の応急工事は借入れと取崩しをセットで理事会が決められ、積立金の保管・運用は総会、と覚えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1一つ:一つとすると、記述ウかエのどちらかを適切と数えることになります。災害時には借入れも理事会で決議でき、修繕積立金の保管・運用は総会で決めるので、ウとエはどちらも不適切です。
- 3三つ:三つとするのは、記述アかイを不適切と見た場合です。印鑑等の保管を総会の承認を得て細則等に定めるのは望ましい扱いとされ、決算案などは理事会の議決事項なので、アとイは適切です。
- 4四つ:四つとすると、理事会が決算案や事業計画案を決議するという記述イまで不適切と数えることになります。理事会の議決事項にこれらの案が挙がっているので、四つにはなりません。
出典:令和3年度 管理業務主任者試験(一般社団法人マンション管理業協会)問12
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