平成29年度 春期 午前Ⅱ 問10
プロジェクトの時間
PDMに関する問題
四つのアクティビティA~Dによって実行する開発プロジェクトがある。図は,各アクティビティの依存関係をPDM(プレシデンスダイアグラム法)によって表している。各アクティビティの実行に当たっては,専門チームの支援が必要である。条件に従ってアクティビティを実行するとき,開発プロジェクトの最少の所要日数は何日か。
〔アクティビティの依存関係〕:
開始 ─→ A ─(FS)→ B ─→ 終了 開始 ─→ C ──────────→ 終了 開始 ─→ D ──────────→ 終了
〔条件〕
・各アクティビティの所要日数及び実行に当たっての専門チームの支援期間は,次のとおりである。
| アクティビティ名 | 所要日数(日) | 専門チームの支援期間 |
|---|---|---|
| A | 10 | 実行する期間の最初の4日間 |
| B | 5 | 実行する期間の最初の2日間 |
| C | 10 | 実行する期間の最初の4日間 |
| D | 4 | 実行する期間の全て |
・専門チームは,同時に複数のアクティビティの支援をすることはできない。
・専門チームは,各アクティビティを連続した日程で支援する。
・専門チーム以外の資源に各アクティビティ間の競合はない。
- ア15
- イ16
- ウ17
- エ18
答えと解説を見る
✓ これが正解イ16
解説
専門チームの支援順を工夫すると、最少は16日です。
依存関係だけを見ると、AのあとにBが続く経路の10+5=15日が最長ですが、専門チームは一度に一つの支援しかできないため、支援の順番で日程が変わります。見分ける軸は、Bが着手できる11日目に専門チームを空けておけるかです。Aを1日目に始めて1〜4日目に支援し、Cを5日目に始めて5〜8日目に支援すると、Cは14日目に終わります。Bは11日目に始めて11〜12日目に支援を受け、15日目に終わります。Dは全期間の支援が必要なので13〜16日目に実行し、16日目に終わります。全体は16日です。15日で終えるにはBを11日目に始める必要がありますが、CとDの支援8日分は5〜10日目の6日間に収まらず、どちらかが13日目以降の着手となります。資源の制約がある問題は、制約のない日数を下限に置き、支援の空きに何を詰めるかを順に試すと解けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア15:15日は、AとBの経路の10+5だけを見た日数で、専門チームが同時に一つしか支援できないという条件を無視しています。この条件を入れるとCかDのどちらかが後ろへずれ、15日には収まりません。
- ウ17:17日は、支援をA、C、Dの順に続けて入れ、Dの支援が終わった後の13日目からBを始めた場合の日数です。Bの着手を11日目まで早め、Dを後に回す順番にすれば、さらに1日短くできます。
- エ18:18日は、支援をA、D、Cの順に入れた場合で、Cの着手が9日目となって18日目に終わります。Cの支援をDより先に入れればCの完了を14日目まで早められるので、最少の日数にはなりません。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)