平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問6
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
問題管理プロセスの関係
JIS Q 20000規格群におけるインシデント管理プロセスと問題管理プロセスの関係はどれか。
- アインシデント管理プロセスでは,インシデント解決の進捗状況を問題管理プロセスに伝えなければならない。
- イインシデント管理プロセスでは,インシデントの根本原因を調査して,その結果を問題管理プロセスに伝えなければならない。
- ウ問題管理プロセスでは,既知の誤り及び是正された問題に関する最新情報を,インシデント管理プロセスが利用できるようにしなければならない。
- エ問題管理プロセスでは,問題の根本原因を正すために要求される変更を,インシデント管理プロセスに伝えなければならない。
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ問題管理プロセスでは,既知の誤り及び是正された問題に関する最新情報を,インシデント管理プロセスが利用できるようにしなければならない。
解説
問題管理は既知の誤りなどの最新情報をインシデント管理へ提供します。
問題管理は根本原因を調べ、原因が分かって回避策のある状態を既知の誤りとして記録します。インシデント管理は、新しいインシデントを受けたときにこの情報を参照すれば、同じ原因による事象を早く解決できます。そのため出題当時の JIS Q 20000 規格群は、問題管理プロセスが既知の誤りと是正された問題に関する最新の情報を、インシデント管理プロセスが利用できるようにすることを求めていました。見分ける軸は、情報がどちらからどちらへ流れるのか、そして原因の調査はどちらの仕事かです。原因を調べるのは問題管理、その結果を使って早く直すのがインシデント管理、と情報の流れで覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインシデント管理プロセスでは,インシデン…:インシデント解決の進み具合を知らせる相手として求められているのは、主に報告した顧客や利用者です。問題管理プロセスへ進捗状況を伝えることを、二つのプロセスの関係として定めた記述ではありません。
- イインシデント管理プロセスでは,インシデン…:インシデントの根本原因を調べるのは問題管理の受け持ちです。インシデント管理は早期の復旧を優先するプロセスであり、根本原因を調べて問題管理へ伝えるという記述は、二つの役割を入れ替えています。
- エ問題管理プロセスでは,問題の根本原因を正…:根本原因を正すために必要な変更は、変更管理プロセスを通して扱います。インシデント管理プロセスへ変更を伝えても変更は実施されないので、伝える相手を取り違えています。
この問題の用語
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- 根本原因表に現れた問題を引き起こしている、大もとの原因のことです。ここを断たない限り、同じ問題が形を変えて繰り返し起きます。
出典:平成22年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問12(インシデント管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問9:構成ベースラインに関する問題(問題管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問7:インシデント管理に関する問題(根本原因)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問5(問題管理)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問4:イベント管理に関する問題(根本原因)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)