平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問17
プロジェクトマネジメント
EMV(期待金額価値)の算出式
リスクマネジメントに使用するEMV(期待金額価値)の算出式はどれか。
- アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対応に掛かるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対応に掛かるコスト
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✓ これが正解アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
解説
EMVは、影響金額にリスク事象の発生確率を掛けて求めます。
EMV(期待金額価値)は、不確かなリスク事象が将来もたらす金額を、起きる確率を考えた平均の値として表すものです。見分ける軸は、金額と確率をどう組み合わせると期待値になるかです。リスク事象が起きたときの影響金額にその発生確率を掛けると、同じ状況が何度もあった場合に平均してどれだけの影響が出るかが求められます。たとえば影響金額100万円、発生確率20%なら、EMVは100×0.2=20万円です。複数のリスクのEMVを比べたり足し合わせたりすると、対応の優先順位や予備費を考える材料になります。期待値は値と確率の積、と統計の基本にそのまま当てはめると選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事…:影響金額を発生確率で割ると、確率が小さいほど値が大きくなります。めったに起きないリスクほど大きく見積もる結果になり、起きる確率を考えた平均の影響という期待値の考え方とは逆の振る舞いになります。
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対…:リスク対応に掛かるコストは、リスクに備える側の費用です。影響金額に掛け合わせても意味のある量にはならず、リスク事象の起きやすさを表す発生確率が式に入っていないので、期待値になりません。
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対…:影響金額をリスク対応のコストで割ると、対応の費用に対する影響の大きさの比が出るだけです。リスク事象の起きやすさを表す発生確率を含まないので、期待金額価値を求める式にはなりません。
この問題の用語
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問17
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問16:リスクマトリックスの定義(リスクマネジメント)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問19:転嫁に該当するもの(リスク対応)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問20:リスク対応に関する問題(リスク対応)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問1:JIS Q 31000の問題(リスクマネジメント)
- 平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問19:リスクの受容策(リスクマネジメント)
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