令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問8
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
サプライヤに関する問題
ITIL 2011 edition によれば,サプライヤをカテゴリ化するに当たっては,サプライヤの利用に関連する“リスクとインパクト”,及び事業に対するサプライヤとそのサービスの“価値と重要性”に着目する方法がある。“リスクとインパクト”と“価値と重要性”を評価して,サプライヤをカテゴリ①~④に分けた図の,カテゴリ④を説明するものはどれか。
サプライヤのカテゴリ化の図:
価値と重要性
高 | ② | ③ | ④
中 | ② | ③ | ③
低 | ① | ② | ②
+----------+----------+----------
低 中 高
リスクとインパクト
- ①:リスクとインパクトが低・価値と重要性が低のマス
- ②:リスクとインパクトが低・価値と重要性が中~高のマス,及び価値と重要性が低・リスクとインパクトが中~高のマス(二つの領域)
- ③:リスクとインパクトが中・価値と重要性が中~高のマスと,リスクとインパクトが高・価値と重要性が中のマスをつないだ L 字形の領域
- ④:リスクとインパクトが高・価値と重要性が高のマス
- ア運用上の製品,又はサービスのサプライヤに対して,下級運用マネジメントによって管理するカテゴリである。
- イ顕著な商業活動及び事業とのやり取りがあり,中級マネジメントが関与するカテゴリである。
- ウ長期的な計画を促進するために,戦略の機密情報を共有する上級マネジメントが関与するカテゴリである。
- エ比較的容易に代替ソーシングされ得る,価値が低く容易に入手できる製品とサービスを提供するサプライヤに対するカテゴリである。
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✓ これが正解ウ長期的な計画を促進するために,戦略の機密情報を共有する上級マネジメントが関与するカテゴリである。
解説
両軸とも高いカテゴリ④は、上級マネジメントが関与する区分です。
ITIL 2011 edition のサプライヤのカテゴリ化は、リスクとインパクト、価値と重要性の二つの軸で取引先を分けます。カテゴリ④は両方の軸が高いマスにあたり、事業への影響が最も大きい取引先です。そうした相手とは長期的な関係を築く必要があり、戦略上の機密情報も共有しながら上級マネジメントが関与します。長期的な計画を促進するために戦略の機密情報を共有する上級マネジメントが関与するという記述は、この位置に合います。軸の値が高くなるほど関与するマネジメントの階層も上がる、と対応させて覚えると、図の領域と説明を素早く結び付けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア運用上の製品,又はサービスのサプライヤに…:運用上の製品やサービスの取引先を下級運用マネジメントが管理するのは、一方の軸だけが中から高にある②の領域の説明です。両軸とも高い④ほどの関与は求められません。
- イ顕著な商業活動及び事業とのやり取りがあり…:顕著な商業活動があり中級マネジメントが関与するのは、軸の値が中程度の取引先です。図では L 字形の③にあたり、上級マネジメントまで関与する④より一段低い位置付けです。
- エ比較的容易に代替ソーシングされ得る,価値…:価値が低く容易に入手でき、代わりの調達先も見つけやすい取引先は、両軸とも低い①のマスに置かれます。④とは正反対の位置にある区分です。
この問題の用語
- 機密決められた人以外に見せてはならない、という扱いのことです。社外秘などの区分を決め、書類に表示して全員に周知します。
出典:令和元年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問8
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