令和6年度 北海道 午後 問40
薬事関係法規・制度
薬事監視員に関する問題
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 厚生労働大臣、都道府県知事、保健所を設置する市の市長及び特別区の区長は、その職員のうちから薬事監視員を命じ、監視指導を行わせている。
b 薬局開設者や医薬品の販売業者が、薬事監視員による立入検査や収去を拒んだり、妨げたり、忌避した場合には、罰則の規定が設けられている。
c 薬局又は店舗販売業の店舗において従事する薬剤師や登録販売者が、薬事監視員の質問に対して正当な理由なく答弁しなかった場合には、罰則の規定が設けられているが、薬剤師や登録販売者ではない従業員には罰則の規定は適用されない。
d 厚生労働大臣、都道府県知事、保健所を設置する市の市長又は特別区の区長は、緊急の必要があるときは、薬事監視員に、不正表示医薬品、不良医薬品、無承認無許可医薬品等を廃棄させることができる。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2正 正 誤 正
- 3誤 誤 正 正
- 4正 誤 誤 正
- 5誤 正 誤 誤
答えと解説を見る
✓ これが正解2正 正 誤 正
解説
a・b・dが正しく、cは従業員にも罰則があるので誤り。
行政庁による監視指導と処分(手引き第4章 行政庁の監視指導、医薬品医療機器等法第69条・第70条・第87条)で判断します。
aは正しい記述で、厚生労働大臣、都道府県知事、保健所を設置する市の市長及び特別区の区長は、その職員のうちから薬事監視員を命じ、監視指導を行わせています。bも正しく、薬局開設者や医薬品の販売業者が、薬事監視員による立入検査や収去を拒んだり、妨げたり、忌避したりした場合には、罰則の規定が設けられています。cは誤りです。薬剤師や登録販売者を含む従業員が、薬事監視員の質問に対して正当な理由なく答弁しなかったり、虚偽の答弁をしたりした場合には、罰則の規定が設けられており(法第87条)、薬剤師や登録販売者ではない従業員も対象になります。dは正しく、これらの行政庁は、緊急の必要があるときは、薬事監視員に、不正表示医薬品、不良医薬品、無承認無許可医薬品などを廃棄させるなどの措置をとらせることができます。
よって、a正・b正・c誤・d正とする組み合わせが正解です。見分け方として、立入検査への協力は店で働く全員に求められるもので、資格の有無で罰則の対象が変わることはない、と押さえておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:cを正、dを誤としています。質問への不答弁の罰則は資格のない従業員にも及ぶのでcは誤りで、緊急時に薬事監視員に不良医薬品などを廃棄させられるというdは正しい記述です。
- 3誤 誤 正 正:aとbを誤、cを正としています。薬事監視員を命じて監視指導を行わせることも、立入検査の拒否などへの罰則も正しく、罰則が資格者にしか及ばないとするcが誤りです。
- 4正 誤 誤 正:bを誤としている点が違います。監視員の検査や製品の持ち帰りを店側が拒めば罰金の対象になり、行政の調査に応じることは法律上の義務とされています。
- 5誤 正 誤 誤:aとdを誤としている点が違います。薬事監視員の任命と、緊急時に廃棄などを行わせる権限は、どちらも法に基づく正しい内容です。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問40(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)