令和6年度 北海道 午後 問47
医薬品の適正使用・安全対策
透析療法に関する問題
次の一般用医薬品の医薬品成分のうち、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、その添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に、「透析療法を受けている人」と記載することとされているものとして、正しいものの組み合わせはどれか。
a セトラキサート塩酸塩
b ピロキシカム
c アルジオキサ
d スクラルファート
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、c)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
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✓ これが正解5(c、d)
解説
透析療法中の人に使わないアルミニウム含有成分はcとdです。
してはいけないことの、透析療法を受けている人への記載(手引き第5章 使用上の注意・別表)で判断します。
アルミニウムを含む成分は、長期間服用した場合にアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、透析療法を受けている人は使用しないこととされています。腎臓の働きが低下している人では、アルミニウムが体外へ排泄されにくく、体内に蓄積しやすいためです。
cのアルジオキサとdのスクラルファートは、どちらもアルミニウムを含む胃粘膜の保護・修復成分で、この記載の対象です。ほかに、水酸化アルミニウムゲルやケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの制酸成分も同じ注意の対象になります。一方、aのセトラキサート塩酸塩は胃粘膜保護成分ですがアルミニウムを含まず、血栓を溶けにくくするおそれから血栓のある人などに注意が必要とされる成分です。bのピロキシカムは外用の鎮痛消炎成分で、光線過敏症の注意がある成分であり、透析療法の記載とは関係しません。
したがって、cとdを選ぶ組み合わせが正解です。覚え方として、成分名にアルミニウムの字がなくても、アルジオキサとスクラルファートはアルミニウムを含む成分と押さえておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):aもbもアルミニウムを含まない成分です。セトラキサート塩酸塩は血栓に関する注意がある胃の保護成分、ピロキシカムは日光による皮膚の反応に注意が要る塗り薬の成分です。
- 2(a、c):aを選んでいる点が違います。アルジオキサは対象ですが、セトラキサート塩酸塩はアルミニウムを含まず、人工透析を受けている人に向けた記載はされていません。
- 3(b、c):bを選んでいる点が違います。アルジオキサは対象ですが、ピロキシカムは皮膚に塗って使う痛み止めの成分で、アルミニウムの蓄積による脳や骨の障害とは関係しません。
- 4(b、d):bを選んでいる点が違います。スクラルファートは対象ですが、ピロキシカムはアルミニウムを含まないため、人工透析を受けている人への記載はありません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問47(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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