平成26年度 春期 午前 問80
企業と法務
労働者派遣における派遣元の責任
労働者派遣における派遣元の責任はどれか。
- ア派遣先での時間外労働に関する法令上の届出
- イ派遣労働者に指示する業務の遂行状況の管理
- ウ派遣労働者の休日や休憩時間の適切な取得に関する管理
- エ派遣労働者の日々の就業で必要な職場環境の整備
答えと解説を見る
✓ これが正解ア派遣先での時間外労働に関する法令上の届出
解説
雇用側にあたる派遣元が担う法令上の届出の話です。
労働者派遣では、雇用契約を結んで給与を支払う派遣元と、実際に指揮命令をして働いてもらう派遣先が別々に存在します。責任の分担も、雇っている側と使っている側でおおよそ切り分けられています。判定の軸は、選択肢の内容が雇用契約に紐づくものか、それとも日々の現場での指揮命令や環境に紐づくものかの一点です。雇用契約に紐づく事柄、たとえば法令上の届出や給与、社会保険といったものは雇用主である派遣元の役目です。一方、日々の業務の進め方や職場環境の整備、休憩や休日を実際に取らせるといった現場のことは、指揮命令する派遣先の役目にあたります。この分け方に当てはめると、四つの選択肢のうち派遣元が担うのは一つに絞られます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ派遣労働者に指示する業務の遂行状況の管理:派遣労働者に指示する業務の遂行状況の管理という内容です。日々の業務でどのように進めるかを見るのは、実際に指揮命令する側の役目にあたるため、雇用契約側にあたる派遣元の責任ではありません。
- ウ派遣労働者の休日や休憩時間の適切な取得に…:派遣労働者の休日や休憩時間の適切な取得に関する管理という内容です。休日や休憩を実際に取らせるのは現場を持つ側の役目にあたるため、雇用契約側にあたる派遣元がそのまま担う責任ではありません。
- エ派遣労働者の日々の就業で必要な職場環境の…:派遣労働者の日々の就業で必要な職場環境の整備という内容です。場所を用意し、日々働ける環境を整えるのは現場を持つ側の役目にあたるため、雇用契約側にあたる派遣元の責任には当てはまりません。
この問題の用語
- 派遣労働者派遣元と雇用の関係を結び、派遣先の指揮命令で働く人のことです。受け入れられる期間には上限があり、教育の扱いも正社員と揃えます。
- 時間外労働法律で定められた労働時間を超えて働くことをいいます。年俸制や事業場外労働であっても、手当の支払いが不要になるわけではありません。
出典:平成26年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問80
同じ用語が出る問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)