平成22年度 春期 問4
システム戦略
B 社は図のような流れで情報システムを調達した。a に当てはまるものはどれか。
〔図〕調達の流れ(3つの列と矢線を字で書き起こしたもの)
列 … ①B社(経営層) / ②B社(IT部門) / ③ベンダ企業
①経営戦略策定・事業戦略策定 ──→ ②システム要求事項策定
↓
①調達先選定基準承認 ←── ②調達先選定基準策定
①(承認) ──→ ② a 作成・配布 ──→ ③ a 受領
①選定調達先承認 ←── ②提案内容の比較評価・調達先選定 ←── ③提案書作成
(③から②へ「提案」)
①(承認) ──→ ②選定調達先と契約締結 ←──→ ③B社と契約締結- アNDA
- イRFI
- ウRFP
- エSLA
答えと解説を見る
✓ これが正解ウRFP
解説
作って配り、受け取った側が提案を書き始める文書です。
図は、買い入れるまでの流れを三つの列で並べていました。左の列が経営の層、真ん中が情報の部門、右が外の会社です。空欄の文書は、真ん中の列で作られて配られました。そして右の列が受け取り、それを読んで提案を書き始めます。つまり何をどう作ってほしいかを伝える文書でした。これを RFP と呼び、その語を挙げた肢が当たります。秘密を守る約束の文書は、渡す前に交わすものです。ただし提案を書き始める引き金にはなりませんでした。情報の提供を求める文書は、これより前の段で使われます。どんな品や技術があるかを、先に尋ねるためのものでした。提供する水準の合意は、契約を結ぶときに取り交わします。つまり図のどの位置に置かれるかで、四つは分かれました。シラバスも、この文書を調達の手順として挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アNDA:秘密を守る約束の文書を挙げた肢です。見せた情報を外へ出さない、と縛る取り決めでした。渡す前に交わしておく、大切な文書です。けれども提案を書かせる引き金にはなりません。担っている役目が違いました。配って回るものでもありません。
- イRFI:情報の提供を求める文書が、こちらです。どんな品や技術があるかを、先に尋ねました。提案を求めるより、一つ前の段に置かれます。図では、この空欄より手前に来る文書でした。位置が違っています。尋ねる中身も別でした。
- エSLA:提供する水準の合意が、こちらに当たります。どの水準で役務を提供するかを取り交わしました。契約を結ぶ段で使う文書になります。図では、いちばん下に置かれる場面でした。提案を書かせる前ではありません。段がずっと後ろです。
この問題の用語
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。情報提供の依頼、提案の依頼、選定、契約の順に進みます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
- RFI発注元がシステム化の目的や業務内容を示し、事業者に情報の提供を求める文書です。提案書の提出を求めるRFPは、この次の段階になります。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問4(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問20:システム開発におけるRFPの説明(RFP)
- 令和7年度 問13:情報提供依頼に関する問題(RFI)
- 令和5年度 問32:RFPの説明(RFI)
- 令和4年度 問8:RFIに関する問題(RFP)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問1:RFPに関する問題(RFI)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)