令和元年度 秋期 午前 問44
プロジェクトマネジメント
PERTに関する問題
あるプロジェクトの日程計画をアローダイアグラムで示す。クリティカルパスはどれか。
| 作業 | 開始ノード | 終了ノード | 所要日数 |
|---|---|---|---|
| A | ① | ② | 1 |
| B | ① | ③ | 5 |
| C | ② | ③ | 3 |
| D | ② | ④ | 3 |
| E | ③ | ⑤ | 4 |
| ダミー作業(破線矢印) | ⑤ | ④ | 0 |
| F | ⑤ | ⑥ | 5 |
| G | ④ | ⑥ | 4 |
(①=開始ノード、⑥=最終ノード。原典のアローダイアグラム(PERT図)を「作業/開始ノード/終了ノード/所要日数」の4列に再構成したもので、原典の文字列そのものではない。原典の凡例は「丸内に作業名/所要日数」「----->:ダミー作業」)
- アA,C,E,F
- イA,D,G
- ウB,E,F
- エB,E,G
答えと解説を見る
✓ これが正解ウB,E,F
解説
最長経路は所要14日のB、E、Fの経路です。
クリティカルパスは、PERTで使うアローダイアグラムにおいて、開始から終了までの経路のうち所要日数の合計が最も長く、その遅れがそのまま全体の遅れになる経路です。各ノードへの最も早い到達日数を順に計算します。作業Aで②へは1日、作業Bで③へは5日です。②から作業Cで③へ向かうと1足す3の4日ですが、作業B経由の5日のほうが遅いので、③の確定は5日です。③から作業Eで⑤へは5足す4の9日になります。⑤から④へは所要0日のダミー作業があるため、④の確定は、②から作業Dで来る4日と、⑤経由の9日の遅いほう、つまり9日です。最終の⑥へは、⑤から作業Fで9足す5の14日、④から作業Gで9足す4の13日となり、全体の所要日数は遅いほうの14日です。この14日を決めているのが、作業B、E、Fを通る経路なので、これがクリティカルパスです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA,C,E,F:A、C、E、Fの経路の合計は1足す3足す4足す5の13日です。③への到達は作業B経由の5日のほうが遅いため、この経路は全体の所要日数を決める最長経路ではありません。
- イA,D,G:A、D、Gだけをたどると1足す3足す4の8日ですが、④にはダミー作業を通じて⑤の9日が反映されるため、実際に④を経由する完了は13日です。いずれにしても14日より短く、最長ではありません。
- エB,E,G:B、E、Gの経路は、⑤までの9日のあと、ダミー作業で④へ移って作業Gに4日掛かり、13日で終わります。作業Fを通る14日の経路のほうが長いので、クリティカルパスではありません。
この問題の用語
- PERT作業の前後関係を図にして日程を組む技法。全体の所要期間や、遅れると全体が遅れてしまう経路を見つけられます。
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
- ダミー作業アローダイアグラムで、所要日数0の点線として描く見かけの作業です。実際の仕事ではなく、作業どうしの順序の制約だけを表します。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問44(改変:原典の図をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 科目A・B サンプル問題 科目A 問45:BPOの説明(プロジェクト)
- 科目A・B サンプル問題 科目A 問41:スケジュールに関する問題(PERT)
- 科目A・B サンプル問題 科目A 問40:WBSを作成する目的(クリティカルパス)
- 平成30年度 春期 午前 問43:PERTに関する問題(アローダイアグラム)
- 平成29年度 春期 午前 問43:PERTに関する問題(ダミー作業)
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