令和3年度 春期 午前Ⅱ 問7
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
構成管理に関する問題
ITIL 2011 edition によれば,“サービス資産管理および構成管理”のプロセスにおける,構成コントロールが適切に行われないことによって発生する事象として,最も適切なものはどれか。
- ア許可なく実施された,リリースの稼働環境への展開
- イ構築環境に存在する修正中のプログラムをパッケージ化したリリースの,稼働環境への展開
- ウ不具合のあるリリースの,稼働環境への展開
- エライセンス契約数を超えて行われる,ソフトウェアの利用
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✓ これが正解エライセンス契約数を超えて行われる,ソフトウェアの利用
解説
構成コントロールが甘いと、ライセンス契約数を超えたソフト利用が起きます。
ITIL 2011 edition のサービス資産管理および構成管理では、構成コントロールによって、認可され識別された構成品目だけを受け入れ、記録が実際の状態と一致するように保ちます。ソフトウェアのライセンスも、このプロセスで管理する資産の一つです。見分ける軸は、起きた事象が資産と構成の記録の管理不足によるものか、リリースの承認や品質確認の不足によるものかです。どこにいくつ導入されているかを記録で押さえていなければ、契約数を超えた利用に気付けません。資産の数と所在の把握は構成の側、リリースの許可や品質は変更とリリースの側、と分けると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア許可なく実施された,リリースの稼働環境へ…:許可のないリリースが稼働環境へ展開されるのは、変更の承認やリリースの統制が働かなかったことによる事象です。資産と構成の記録を保つ構成コントロールの不備を最もよく表す例とは言えません。
- イ構築環境に存在する修正中のプログラムをパ…:修正中のプログラムをまとめたリリースが稼働環境に出てしまうのは、リリースの構築と展開の手順の不備です。資産と構成の記録を管理する構成コントロールの事象として選ぶには合いません。
- ウ不具合のあるリリースの,稼働環境への展開:不具合のあるリリースが展開されるのは、展開前のテストや妥当性確認が十分でなかったことによる事象です。資産の数や所在を記録で押さえる構成コントロールの問題とは別の段階で起きます。
この問題の用語
- 資産管理持っている機器やソフトを把握し、記録して管理することです。名称や版、置き場所、ライセンスの数まで押さえ、更新や廃棄に役立てます。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- ライセンスソフトウェアなどを使ってよいと認められた権利や許諾で、台数や期間の条件が付くのがふつうです。ソフトウェアに限ったものをソフトウェアライセンスといいます。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18:スコープのクリープと呼ばれるもの(コントロール)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問9:仮想化に関する問題(ライセンス)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(契約)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問14:監査報告書に記載すべきもの(資産管理)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ソフトウェア資産管理に関する問題(資産管理)
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